京とおうみ自然文化クラブ

「京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ」は、認定NPO法人シニア自然大学校の京都府・滋賀県の地方組織です。 旧ブログは左下リンク集より閲覧できます。

 地域貢献活動

地域貢献/環境保全活動 3月30日(土)鵜殿ヨシ原「つる草抜き」と東儀秀樹氏ミニコンサートの報告

 週前半降り続いた雨も上がり、久しぶりの青空が広がった阪急上牧駅前に9時半に集合。会員24名に一般参加4名の計28名が集まりました。担当幹事の私は9時から始まった現場から自転車で駆け付けました。

 「京とおうみ」チームの参加者全員にマニュアル、鵜殿豆知識や上牧のエリアガイドなどの資料が配布され出発し、室町時代に掘られた新川沿いに淀川堤防へ向かいます。途中、アオサギが巣作りに使うヨシの枯れ茎をくわえて、鵜殿の方から飛んできて、紀貫之や菅原道真に因む、春日神社の楠の大木のてっぺんに止まるのが見えました。
 20分程で鵜殿のヨシ原を一望する堤防に上がり、ヨシの芽生え(葦牙:あしかび)をイメージした旧河川事務所跡のカメラ塔の下で、右に石清水八幡宮のある男山、左に先日、ミツマタの群落を観察した天王山を眺めました。天王山は牛頭天王、スサノオに由来するとの事ですが、今日は、大陸から黄砂が飛来して比叡山、比良山系の蓬莱山は見えませんでした。因みに比良山と言う名前の山はなく、比良山系の最高峰は武奈ヶ岳です。
 堤防からヨシ原への水たまりが残る管理通路を歩く途中、右側に下りると、国の絶滅危惧種トネハナヤスリの群落がありました。利根川と淀川のヨシ原に見られる小型のシダ植物で、淀川ではここだけだそうです。急遽、臨時の植物観察会です。傍には国の準絶滅危惧種のノウルシや、食べ頃のハナウドが群生していました。植物の芽生えが、昨年に比べ2週間ほど遅い為、ノウルシの黄色い花や、ハナウドの白い花はまだまだです。

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  10分程で「つる草抜き」の現場に到着です。見本のプランターがあり、左からオオブタクサ、「つる草」のカナムグラ、同じくヤブガラシ、そしてセイタカアワダチソウが植えられています。そして、杭には、秋に「成木」となった、秋の花粉症の主犯のオオブタクサが括り付けてあり、丸いちっちゃな双葉が4m余りの高さに成長するのに驚きました。片側の杭には、同じ位の高さに成長したヨシの見本が風にそよいでいました。
 今回の「つる草抜き」は、カナムグラを集中的に抜くとの説明を受け、全員、一斉にヨシ原に散らばって作業開始です。約100名のボランティアの中で28名の当クラブは大きな戦力でした。シニア大の30期生も7名が参加していました。但し、中腰の作業でなかなか辛い所もありましたが「達成感」があるとの感想が聞けました。また、高橋さんが新たにキツネノカミソリの繁殖地を見つけたのも収穫でした。12時で作業を終え、三々五々、お弁当を食べ、2時前にはコンサート会場の本澄寺に入りました。

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 無料コンサート開演前の2時から、主催者の雅楽協議会の鈴木先生(夏の公開講座の講演者)、宮内庁や伊勢神宮に篳篥用のヨシを納める、入会権を持つ唯一の生産農家でもある木村実行組合長のご挨拶に続き、ヨシ笛サークル「鵜殿のカワセミ」の皆さんによる演奏です。ヨシ笛のD管まで作れるのは鵜殿のヨシだけとの事ですが、エルガーの「威風堂々」のほか、「春の小川」など、素朴な音色は素敵でした。尤も、途中でお母さんと一緒に来た小さな女の子が「おばあちゃん!」と大声で「応援」した時は微笑ましいシーンでした。

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 本番は2時半から、約450人が集まり、同じく「宗祖殿」で3年続けての東儀秀樹さんの無料ミニコンサートです。東儀さんはずっと昔から、鵜殿のヨシを蘆舌(リード)に使った篳篥を愛用されているそうで、高2のご子息、典親さんと競演です。「皆さんタダで見て、私たちもタダでやってます。普通の演奏会なら、撮影禁止ですが、どうぞ自由に撮影、録画して拡散して下さい!」とのお話。事実、ノーギャラでのご出演で、昨年11月28日のシニア大の30周年記念講演会同様で、雅楽と篳篥の隆盛を願う心意気を感じました。
 演奏は、笙と篳篥を用いて、最新作の「NeoTogism」収録曲を中心に、一青窈のハナミズキ、プリテンダー、オリジナル曲の大河悠久、クイーンのボヘミアンラプソデイほか、抒情歌からJ-POP、ロックまで幅広く、アンコールのレット・イット・ビーを含む9曲を3時半迄の演奏でした。来年も来たいわ、初めて聞いた篳篥の音色と力強さに感動した、との皆さんの声でした。また、東儀さんのユーモアを交えた軽妙なトークと、心にしみる演奏に、またまたファンが増えそうです。観客のなかには、盲導犬を連れた方もいらっしゃいましたが、多くの観客に気軽にサインに応じて頂き、中には、ウィンドブレーカーの背中に書いてもらった方もいらっしゃいました。 (文/赤對)

11月27日(月)「草津市立志津南小学校4年生りょうぶの道観察会」の報告

 現在4年生になっている子どもたちが小学校に入学してくるときは、コロナの蔓延が大きな社会問題となり、全国一斉の休校処置がとられていました。学校に行きたくてもいけない日々が、いつまで続くのか先が見えず不安ばかりが高まるなか、自宅でプリントやリモート学習をする日が続いていました。
 ようやく登校できるようになってもクラスの半数の子どもだけが交代で登校し、友達全員の顔がそろうことはありませんでした。しかも、ずっとマスクを着けたまま、担任の先生や友だちの笑顔も見られない日々が長く続いていったのです。制約ばかりで不自由な小学校生活を過ごし、外に出て思いっきり走り回って遊んだり、楽しくおしゃべりしながら給食を食べたりできなかったのです。
 そんな子どもたちが紅葉した落ち葉を宝物のように拾い上げ、ドングリや木の実をいっぱい集めて友だちと笑顔で語り合い、身近で豊かな里山の自然を感じ取ってほしいという願いを込めて、11月13日に「りょうぶの道観察会」を実施する計画を立てました。
 そして迎えた当日、無情にも冷たい雨が降っていました。どんなに綿密な準備を進めていても、天気だけはどうすることもできません。やむを得ず、朝6時に「27日に延期!」としました。
 予備日の11月27日、雲一つない快晴でした。京都、大阪方面から早朝より駆けつけてくださった17名の会員の皆さんが、8時すぎにJR琵琶湖線南草津駅に集まり、志津南小学校に向かいました。
 4クラス118名の子どもたちを8つのグループに分けました。そして、「森の先生」として説明してくださる方と「サポーター」として見守ってくださる方2名に各グループの担当をお願いしました。これからいったい、どんなことが始まるんだろうと期待に満ちた目で、我々をじっと見つめる子どもたちの前に立つと、誰しもドキドキしてきます。
 そこで11月初旬に事前研修会を「りょうぶの道」で実施しました。「りょうぶの道」とは、湖南丘陵を切り開いて造成され、1983年から分譲が開始された住宅地である草津市若草と大津市青山にまたがる牟礼山(221m)の稜線に沿って続く自然観察道です。立命館大学のキャンパスとも接しています。
 初めて「森の先生」をしてくださる方にも、安心して子どもたちの前に立っていただけるようにと考えました。そこで、詳しいコース地図にそれぞれの地点でみられる主な植物を記入したマップと各ポイントでどんな説明や活動をするとよいのか、活動のヒントを書き込んだシナリオをお渡ししました。子どもたちにわかりやすく説明していただくための写真もお渡しして、使っていただけるようにしました。
 お孫さんや近所のお子さんの小学校の理科の教科書を見ていただいたらお分かりになると思いますが、現在の小学校の1・2年生では、理科と社会科を合わせた生活科の学習をしています。そのため、理科の学習は3年生から始まります。しかも、4年生の子どもたちは木や森の仕組み、光合成などについては、まだ学習していません。興味のある子どもは別にして、ほとんど何も知らないというのが実情です。
 そんな子どもたちに、木は、根・茎・葉からできていることや落葉樹と常緑樹があること、なぜ、紅葉や黄葉するのか、年輪って何なのかなどの疑問をみんなで考えながら、自分たちのいちばん身近な里山の自然に興味を持ってもらうことをねらいとしています。

 午前9時。開会式で讃良会長のあいさつの後、各グループの担当者がそれぞれ自己紹介をして出発しました。学校から歩いて15分で「りょうぶの道」の入り口に到着しました。坂道を少し上っていくと、早速、道端に落ちていたカリンの大きな実を見つけて大喜びしてる子どもたち。事前に準備していたカリンの実の輪切りを見せ、甘い香りをかぎ、カリンのど飴の写真を見せました。木の特徴や固い実がのど飴に使われていることを説明すると、興味深く話を聞いています。
 植物の観察だけではありません。少し進むと大きなタンクがそびえ立っています。これは何をためているタンクか尋ねてみても、首をかしげています。近くにあるロクハ浄水場で作られた水道水がポンプでこのタンクに汲み上げられ、みんなの家や小学校に給水されていること。みんなが持ってきた水筒に入っているお茶もこのタンクの水を使っていると知って、大きくうなずいていました。
 見晴らしのよいところに立ち、40年前に開発が始まったばかりの頃の写真と現在の様子を見比べたり、学校や自分たちの住んでいる家が見えるかどうか探したりもしました。

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 リンゴツバキの実が足元の枯れ葉のあいだに落ちているのを目ざとく見つけた子が「これは何?」と尋ねてきました。頭の上に広がるリンゴツバキの枝を示しながら、大きな実ができることや冬になっても葉を落とさない常緑樹とすでに茶色くなって葉を落としている落葉樹があることを話しました。
 子どもたちが山道を歩くときに注意が必要なウルシを実物や写真を見せながら説明しました。特徴的な葉の付き方を「ヨコ・ヨコ・ピン」と示すと、さっそく真似をして口ずさみながら覚えていました。
 紫色のかわいい実がいっぱいついた木を見つけた子どもがいます。「滋賀県にゆかりの深い来年のNHK大河ドラマの主人公と同じ名前だよ」と言っても、キョトンとしています。残念! ムラサキシキブという名前を伝えると納得していました。
 葉は落ちていましたが、赤い実から黒い種がのぞいているゴンズイ。「幹の模様が魚に似ているから、ゴから始まる4文字の魚の名前と同じだよ」とクイズを出すと、サッと手を挙げて「ゴンズイ」と答える子がいました。魚博士の子がいるんだと驚きました。
 コナラの木の前でドングリの話をしました。いろいろなドングリがあることやドングリのどこから根が出てくるか、クイズを出してみんなに考えてもらいました。そして、足元に落ちているドングリの中に根が出ているものがあるか探しました。

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 それぞれのグループに15人ほどの子どもがいます。疲れてくると必ずしも全員が集中して話を聞いてくれるわけではありません。後ろの方でほかの草木に気を取られたり、足元が悪くて転びそうになる子も出てきます。そんな子どもたちの様子を見守り、やさしく声をかけ手を差しのべるなど、常にグループ全体に気を配ってくださったのがサポーター役の皆さんです。本当に助かりました。
 下見の時にはかわいい花を咲かせていたコウヤボウキ。もう、花は枯れていましたが、この小さな植物が木なのか草なのか尋ねてみると、草だと思っている子が多かったです。草と木の違いや小さくて、細くても木であることを説明しました。そして、高野山のお坊さんが枝を束ねてほうきの材料にしたことから、この名前がついたことを話すと興味深そうに手を伸ばしていました。
 「カエンタケ注意」と書かれた立て札の前で、カエンタケの話をしました。今から10年前の志津南小学校の最初の観察会で発見されました。そして、2回目がおととしの秋のことです。素手で触るだけでもただれる毒キノコのカエンタケの説明を聞き、子どもたちは食い入るように写真を見つめていました。
 鋭いとげのサルトリイバラがありました。このとげのあるつるに絡まるとサルも動けなくなってしまうからこんな名前がついたことや、ルリタテハの写真を見せ、幼虫が食草としていることを紹介しました。
 その近くに生えているけれど実が少ないので、事前に準備してきたアオツヅラフジの青い実を子どもたち一人ずつに手渡しました。なかの種を取り出し、種が何の形に似ているかを虫めがねで見ていると「アンモナイト!」と答える子がいました。アンモナイトの化石の写真と見比べると、本当によく似ていたのでみんなびっくりしていました。
 牟礼山の山頂付近にたくさん生えているので「りょうぶの道」という名前がついたのですが、子どもたちが歩くコースにはリョウブの木が見られません。ちょっとわき道に入ったところにリョウブの木があります。昔は「救荒植物」として里山に植えられ、新芽を山菜として混ぜご飯にして食べたことを話しました。子どもたちは、すでに葉が落ち樹皮が剥がれすべすべしている幹だけになった木をなでながら聞いていました。
 植物観察だけではなく、地層の観察もしました。下り坂の道の側面が小さな崖になっていて、丸くていろいろな色の小石が粘土の間にはさまっているところがあります。山の上にこんな丸い小石があるのは、大昔、このあたりに川が流れていたこと。そして、川底にあってすり減った小石が地殻変動で持ち上げられて、今はこんな山の上にあるということを説明しました。何十万年も前の大地の変動の様子をうまく思い浮かべられたでしょうか。
 「りょうぶの道」の出口近くにテーダマツが何本か植えられています。よく見かけるアカマツやクロマツは、細長くとがった葉が2本ずつ束になっているけれど、アメリカ原産のテーダマツの葉は、3本が一組の束になっています。そして、大きな松ぼっくりが落ちていたので拾い上げてみると、チクチクととがった針のようなものがついていて手が痛くて、びっくりしていました。
 出口が小さな広場になっていて、クスノキが植えられています。落ちていた小枝を拾って匂いをかいでみると、独特の匂いがします。クスノキにはショウノウという虫が嫌がる匂いを出す成分が含まれていて、防虫剤が作られていました。なぜ、こんな虫が嫌がる匂いを出しているのか聞いてみると、「葉を食べられないようにしている」と答えてくれました。でも、アオスジアゲハだけがこの木に卵を産み、幼虫が葉を食べて繭になり、蝶になって飛び立っていくというとどの子も驚いていました。

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(写真はクリックで大きく表示されます)
 1時間半ほどかけてゆっくりと歩きながら「りょうぶの道」の自然観察をしてきました。近くの公園のトイレを借りて少し休憩をした後、大津市青山の住宅街に作られた遊歩道を通って戻ることにしました。フウの並木が見事に色づき、子どもたちは大きな歓声を上げながら足元の落ち葉を踏みしめ、きれいな紅葉を拾ったり、丸くてとがった木の実を集めたりしています。その他にもハナノキやイチョウ、ユリノキ、メタセコイアなど、鮮やかに色づいた木々や子どもたちにちょっと立ち止まって説明したくなる樹木が並んでいます。さまざまな木々を見上げ、間をゆっくりと歩きながら戻っていきました。
 学校の近くの若草中央公園に集まり、簡単な閉会式をしました。子どもたちが次々と手を挙げて、感想を語ってくれました。
   「いろいろな木の種類がわかってうれしかったです。」
   「めちゃくちゃ細かく教えてもらって、森と友だちになれました。」
   「コウヤボウキは、おぼうさんがほうきにしてたんだとわかりました。」
   「リョウブの木が、食べ物になるなんてすごいとおもいました。」
   「ドングリのぼうしの中がさらさらしてました。」
   「いろんなことを知って、森と親友になりました。」
 私たちが予想していた以上に、さまざまなことを柔らかな感性で受け止め、学び取ってくれた子どもたち。「ありがとうございました」どの子も笑顔いっぱい、大きな声でお礼の言葉を述べて学校に戻っていきました。

 去年実施した観察会の後、子どもたちがお礼の手紙を書いて、送ってきてくれました。
  「わたしが一番心に残ったことは、先生の説明です。なぜなら説明がやさしくて分かりやすかったからです。わたしも森の先生みたいに、しんせつでいつでも笑顔でいたいと思います。これからも笑顔でいてください。それでその元気な笑顔でいろいろな人を元気にしていってください。」
  「ぼくは、りょうぶの道を歩いているとき、『森の先生はすごいなー』と思っていました。ぼくは、みなさんのことを本当にすごいなーと思います。葉っぱまみれなところをみなさんはすいすい行ってました。あんなとこ、ふつうの人ならいけないと思います。」
  「森についてしつ問したらちゃんとこたえてくれたし、森について説明もしてくれて、とても森についてわかりやすかったです。いろいろと教えてもらって最後に思ったのは、植物はちえで生きているんだなと思いました。」
 子どもたちは、「森の先生」と出会い、いろいろな説明を聞き、一緒に観察を続けていくなかでさまざまな植物の名前や特徴を知っただけではないのです。今まで出会ったことのない「森の先生」というすごい人がいるということに気づき、あこがれ、こんな人になりたいとさえ思ってくれたのです。これほどうれしく、励みになることはありません。

 「りょうぶの道観察会」実施に向けて、ご尽力いただいた事務局の皆さま、「森の先生」としてご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。来年度も、「りょうぶの道観察会」の実施が予定されています。ぜひ、ひとりでも多くの皆さまに「森の先生」として、子どもたちと関わっていただけることを願っています。   (文/岡本哲生)             

草津市立志津南小4年生「りょうぶの道」観察会の報告

  今回の自然観察会については、学校からの要望として、従来3年生に対し、この観察会を校外学習の一環として継続してきました。しかし、コロナ感染対策で、今回の4年生は校外実習の機会に恵まれず、やっと、10月の「やまのこ」で校外に出られたくらいで、是非、校外学習の機会を経験させたいとのお話でした。また、当クラブも、自然文化への知識や会員相互の親睦のみならず、地域貢献活動の目玉になる学習支援は実施しておくべき活動だと考え、早々に実行委員会を立ち上げ準備を進めました。いっぽう、当クラブの活動としては、自由参加で当日対応の通常行事ではなく、対外的な責任という「縛り」があって、ミスが許されない行事でもありました。この為、事前に、現地の土佐さん、岡本さんが学校、市当局に数回にわたり足を運ばれ打合せを行いました。
 結果、都合5回の下見を行い、11月22日(火)、南草津駅8時半集合で9時からの観察会が行われました。同校の4年生4組138名を8班に分けて、17人の講師参加者が先導統括のタイムキーパーの土佐さんを先頭に、各班、講師とサブ役の講師サポーター各1名ずつで、丁度ぴったりのメンバー数になりました。

朝礼
 出発前の朝礼

 当日は、晴れ上がった青空の下、若草地区の住宅街を1列縦隊で歩き、20分位で「りょうぶの道」に着きました。カリンの実の香りを嗅ぎ、年輪サンプルでは年輪の数を数えて草と木の違いを児童たちに質問しながら進みます。また、自然観察に加えて、若草のみんなの家の水道水がここの給水タンクから配水されている事も説明しました。

 少し進んで、ヤマウルシ、ムラサキシキブや、ゴンズイも写真を掲げて説明しました。ムラサキシキブに対し、清少納言のワードが児童から出てきたのにはびっくりでした。コナラの木の下では、ドングリの見本ケースを見ながらドングリ集めを行いました。想定外は、「どんぐりクイズ」で芽がどこから出て来るか、のクエッスチョンの前に、児童が、頭から芽(根)を出したドングリを採取してしまった事でした。(笑い)また、猛毒のキノコのカエンダケが、「りょうぶの道」で初めてこの観察会で見つかった事、サルトリイバラのトゲ、クチナシの黄色い実、アオツヅラフジのタネのサンプルを高橋さんが準備して下さり、児童たちに虫メガネで「アンモナイト」を観察させる事も出来ました。ソヨゴの倒木跡では樹木の根の張り方を教えました。質問すると「木の高さ」と同じくらいの答えもありました。コウヤボウキの花を観察し、リョウブの木肌も触らせて体感させることが出来ました。

サルトリイバラの説明
サルトリイバラの説明
 いっぽう「ブラタモリ」ではありませんが「地学」の勉強として、丸っこい色々な色の小石が砂の中に混じっているのを観察させ、「りょうぶの道」が大昔、地質的に古琵琶湖層群の川の中流域だったことを想像させました。最後に三つ葉のテーダマツ、落ち葉を千切らせ匂いを嗅がせてみて、児童の一人が「何かの匂いだ。知ってるけど何だっけ」と考え込んでいるのに、昔「樟脳」と言うのがあってタンスに入れていたんだ、お母さんよりお婆ちゃんに聞くと良いよ、としたクスノキを最後に観察会を終えました。資料回収は海老原さんにお願いしました。

 一番気掛かりであったお天気が、京都も含めた早朝の濃霧で、高槻では街が雲海に沈むと言う珍しい気象状況の中、JRの遅延リスクも相俟って心配しましたが、現地は「小春日和」でホッとしました。また、地域・学校の見守りボランティアの方々の交通整理など地域全体のご協力も助かりました。何よりも、3月迄同校の教職にあった岡本さんが、草津市在住の土佐さんと共に、3年振りの開催に向けてご尽力頂きました。給食の時間に間に合うように、帰りを急ぎ、若草中央児童公園で児童からの質問と、お礼のあいさつを受けました。質問では、「りょうぶの道で食べてみたフユイチゴを家のプランターで育てられるか」との問いに対し、齊藤さんから、「自然の山にあるものは自然のままにしておいて下さい」との答えを教えました。児童に最近まで接しておられた岡本さんから「今日は穏やかで暖かな日差しのもと、予定通り りょうぶの道の自然観察会を実施することが出来ました。(中略)子どもたちも、目をキラキラと輝かせ、興味深々、喜んで参加している姿を見てうれしく思いました。」との感想を頂きました。改めて、早朝からの参加の皆さんに事務局からお礼申し上げます。   (文/事務局KS)

志津南小観察会
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環境保全活動 6月13日「鵜殿ヨシ原でのナガエツルノゲイトウの駆除」の報告

 シニア自然大学校の卒業生なら、ヨシ刈り実習などでご存じの、淀川鵜殿のヨシ原に「地球上最悪の侵略的植物」と言われる、特定外来生物のナガエツルノゲイトウが繁殖し現在も駆除が続いています。京都・大阪府境にあたる鵜殿エリアでは、2020年1月20日以来、クラブの有志によるボランティア活動で駆除を続けてきました。
 3年目の6月13日、急な再発芽を確認し、近隣の高槻市在住会員に緊急の呼び掛けを行い、当日集まった4名が駆除に当たり、計23kgのナガエツルノゲイトウの根を掘り上げ駆除を行いました。この3年間の総駆除量は615.23kgに達し、国交省淀川河川事務所、高槻市東部土地改良区が、収集、焼却処分に当たって頂きました。
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 いっぽう、同じ、鵜殿ヨシ原では雅楽協議会が主宰する、篳篥用のヨシの再生活動の「つる草抜き」にも、4月10日以来、会員の家族も含めた総勢28名の「京とおうみ」チームが参加しました。 (文・事務局KS)