晴れて30℃以上に暑くなりそうな中、びわこ文化公園で行われたキノコ観察会には講師を含めて会員15名一般1名の参加でした。講師として会員の土佐さんと菌類研究会の木村さんにはキノコの名前や説明をしていただき、会員の海老原さんと岡本さんにはキノコを採取していただきました。
2日前に雨が降り、前日は曇りだったのでキノコもたくさん見つけられるかもしれないと期待して参加しました。最初に土佐さんから、この公園ではキノコは許可された人だけが採取できるなどの注意事項の説明があり、また「前日に下見した時は足場の置き場もないくらいできていたが今日は多くが朽ちてしまっている」との話があった。実際にのり面には朽ちた多くのキノコがあったが新しく生えたキノコもあったので期待して出発した。キノコを探しては説明を聞きまた質問をしながら進んだ。参加者の目もだんだんキノコを探す目になってきたのでたくさん見つかった。そのために1.6kmほどの距離で3時間近くかかった。また、見つけた特徴のあるキノコや後で同定するためのキノコを採取していった。
食事後、採取したキノコを分類していただき、土佐さんや木村さんから資料を用いてキノコは菌糸と子実体からできていること、生態による分類(菌根菌、腐生菌、寄生菌)、胞子の状態による分類(担子菌、子嚢菌)、さらにDNA分類が採用されるようになって科が変わったりすること、例えばタマゴタケと思っていたキノコがサトタマゴタケとタマゴタケになるなど特定が難しくなったので、これまで通り形態分類で「タマゴダケの仲間」とするしかないとのことなどの解説があった。また、キノコはどんなところに生えていたか、見たり触ったり臭いをかいだり噛んだりすることも大切だと話された。
・シイノキの近くで見つけたカワリハツなどはシイノキなどと共生しており、栄養をもらう代わりに窒素やリンを与えて木が大きくなるのを助けている共生菌(菌根菌)、枯れた木で見つけたハカワラタケは木を分解して森を綺麗にする腐生菌、トタテグモに生えるクモタケは他の動植物に寄生して養分を得ている腐生菌である。クモタケを見つけることができたが蜘蛛は吸収されてなくなっていた。
・キアミアシイグチなどのイグチ科のキノコは傘の裏が管孔になっていて球形細胞を多く含んでいるので発砲スチロールのようにボロボロ取れてしまうが、イグチ科以外のカワリハツなどのキノコはヒダがあり子実体全体が繊維状の菌糸で構成されているのでもろくはない。
・猛毒のテングタケにはツバやツボがあることなどの説明を受けた。
・傘の上に落葉が乗っていたキノコはカワリハツに似ていたが、傘が開いてから柄が伸びるシロハツモドキだそうである。通常は柄が伸びてから笠が開くので傘の上には落葉は乗らない。
見つけたキノコは50種類以上で昨年よりはたくさん見つけることができた。キノコとは思えないシロソウメンタケ、ナギナタタケ、シロスズメノワン、テングノメシガイや「押し花(キノコ)」にできるハナオチバタケ、綺麗なハナガサイグチなどの変わったキノコも見つけられた楽しい観察会でした。 (文/三輪)












