参加者:12名 天候:雨
案内役:高橋弥生さん、新堀裕子
・ナベワリ(ビャクブ科)
舐めたら舌が割れるほどの毒あり(アルカイド系)。
葉の脇から大きさの異なる緑色の花被片4個が下を向く。オシベ4、葉はナルコユリ似。
江戸時代 中国から薬草として 日本へ入って来た。根茎を咳止め、害虫駆除に使用。
・フタリシズカ(センリョウ科)
花片も萼片も無い。
メシベの周りをオシベ3本が丸まって囲みオシベが落ちると中にあったメシベが顔を出す。他家受粉、自家受粉あり。
義経の恋人静御前が鶴岡八幡宮で一人舞いをしたが 能楽では亡霊が登場し, 題目は「二人静」。
・ワニグチソウ(キジカクシ科)
鰐口とは神社仏閣の前にある鈴の事。
葉の脇から淡緑色の筒状の花が 2枚のホウに抱かれて下がっている。
ホウチャクソウと似ているが、花はこちらのほうが小さい。
・シャクナゲ(ツツジ科)
生息地は、夏 涼しく、水はけの良い高山、山地。
特にヒマラヤ周辺に多くの種類があり、ネパールの国花になっている。
葉は厚く 4年以上寿命のものもあり。ロードキシンの毒あり。
日本産は11種類ほどあり高温多湿でも生息出来るように品種改良されている。
ホンシャクナゲもその一つで、西日本の山地に生息する。ツクシシャクナゲの変種。花冠 7裂 オシベ14本。ホンシャクナゲの葉の裏は明るい茶色の毛で 覆われている(セイヨウシャクナゲの葉の裏は緑色)。
・ツツジについて
春至る所にツツジの花が 咲いている。
キリシマツツジは有名だが、自生する火山帯の土壌は強い酸性で重金属が溶けている事もある。
街の道路沿いは、排気ガスにさらされている。
ツツジは根の表面にツツジ科菌根菌を住まわせ、有毒な重金属をためてもらい、その上 水分、窒素、リンなどを貰う。
ツツジからは ツツジ科菌根菌に糖分などの栄養をわたす。
・エビネ(ラン科)
地中に球状の連なった鱗茎があり海老に似ている。里山のランの代表種。
ランの仲間は花粉を「花粉塊」として作るものが多く虫の頭に着けて運んで貰う。
ランの種子は、風に飛ばされ易いように大変小さい。
自力で発芽出来ない為ラン菌を種子に取り込むがそれは、種子に影響の無い周辺部のみ。
一番大事な「胚」には入らせない。ラン菌から窒素、リンなどを貰って種子が育っていく。
どのようにして 小さく軽量化出来たのだろうか?花粉がメシベの柱頭につき胚珠の中で受精する時一つは胚になりもう一つは胚乳になる。
ランの場合 栄養となる胚乳生成をやめてしまったので大量の小さい種子を作る事に成功した。
最近のバイオテクノロジーの進歩により ラン菌無しでも人工培地で発芽が可能になり 又、成長点培養により大量増殖が可能になったそうだ。
・トキワマンサク
樹齢100年 以上の高木巨大さに皆さん 驚かれた。
・ガマズミ(ガマズミ科)
「神の実」が名前の由来と言われ ガマズミの赤い実は酸っぱいがビタミン豊富。
沢山の小さい白い花が散房花序 に咲く。花冠5 深裂 、葉は対生で触るとざらつくがハクサンボクは光沢あり。
・フジ(マメ科)
長い総状花序を垂らし葉は奇数羽状複葉、ツルは 根元から見て左巻きに登っていく(ヤマフジは右巻き)。
フジの花によく来るクマバチについて。
メスのクマバチは、水平状態の枯れた太い枝に穴を開け、個室を作り、蜜入り花粉団子に卵をひとつ産みつける。幼虫はやがて蛹になり羽化し冬を越す。しばらくの間母バチから食べ物を貰いながら 巣に留まる。天敵から巣を守るなどの役割を持つ。冬を超した若い成虫は、春になると巣から出て来る。
どの植物もなるべく絵や写真を見て頂きながら 話を致しました。(文/新堀裕子)

