午後からの雨が心配されるお天気でした。参加者は会員23名、実習生1名の24名。講師は讃良さんと華﨑さんです。
今回は讃良さんの案内で季節の植物を見ていきます。まず最初に讃良さんから「見頃の植物を案内していきます。たくさん覚えようとせず、一つ二つ覚えるつもりで参加してください。」と声かけがありました。
最初はシナノキから。今年のシナノキはとてもたくさんの実をつけています。昨年少し強く剪定されたので勢いが出てきたのだと思います。花の時期の写真や図を使って説明があり、目の前にある木の年間の姿が浮かび上がります。次にクマノミズキへ。果柄が赤いのが目立ちます。ミズキと名の付く樹木にはトサミズキやヒュウガミズキがありますが、これらはマンサク科で、こんな花や実が付きますと写真で説明があり、クマノミズキとの違いがよく分かります。葉の様子がミズキに似ていることに名前は由来しているそうです。ミズキとつけば同じ仲間と思いたくなりますね。オオアブラギリ、フジバカマ。近くにある食草園も見ます。カラスザンショウに終齢幼虫が一匹。クロアゲハの幼虫かな?カツラやヤブミョウガの実も見ていきます。ヤブミョウガの青い丸い実の中には不定形の種が詰まっていました。一緒に観察していた人が「球形の実の中に球形の種だとたくさん入りませんね」と言われるのを聞いて、種は丸いものばかりだとなんとなく思っている自分を反省しました。ヘラノキ、オニグルミ。ボダイジュの苞を付けた実を皆で飛ばしてみます。
カラコギカエデ、シデなどを見ながら生態園へ入ります。シロバナマンジュシャゲ、アブラチャン。カンコノキに小さな花が咲いています。この植物とハナホソガとの共生関係の話を聞きます。ワレモコウ(花)、カリガネソウ(花)、フジカンゾウ、カツラ、オトコエシ、スズムシバナとユキミバナ。ナラガシワのドングリに虫が卵を産み付けた跡があります。ユリノキのひこばえ。2018年の台風で倒れた木を切り倒したところ、株が立ち上がってひこばえが出てきたそうです。本来は大きくなる木なのに低い位置で葉の様子を観察できます。クサギ、ツリフネソウ。シモバシラは茎が水平になって花序が立ち上がり、花はほぼ横を向いて咲いています。おもしろい姿です。冬場、枯れた茎に氷の柱ができます。冬の名物です。ヤブムラサキ、コムラサキ(実)、ノササゲ(花)。最後はあまり人が通らない道に入りました。ツクバネの実が見つかりました。人がたくさん通る所にあるツクバネは、人が触ることが多く実が本当に少ないのですが、ここにはたくさんありました。羽子板の羽根に似ているでしょというと皆さん納得です。



