雲が多く日は陰っていましたが蒸し暑い中、びわこ文化公園で行われたキノコ観察会には会員12名、一般2名が参加されました。講師として、会員の土佐さん、菌類研究会の木村さん、そして会員の海老原さんと岡本さんにキノコを採取していただきました。
梅雨が明けてから雨がほとんど降っていないし、気温も35℃前後の高い日が続いていたのでキノコは少ないのではと不安を覚えていたが、土佐さんからも「梅雨明けの下見の時はたくさん出ていたが、一昨日に来たときはあまり見つけられずいつも1時間30分かかったのが30分ぐらい早かったとの話があり、ちょっと心配になった。14組の目で探せばそれなりに見つけられるのではと思いながら出発した。
探しては説明を聞きながら約1.6kmを2時間30分ぐらいかかるなど思ったよりキノコを見つけることができた。わからないものも含めて後で同定するためにキノコを採取していった。特に、クモタケが1株見つかり、その周辺を探すとあちらこちらに見つかり皆さん喜んでおられました。
皆さんが熱心に探したこともあって予定より1時間近く遅くの食事となった。途中、土佐さんからは、「キノコは森と生きている」ことを実感してもらえれば名前は覚えなくてもという話や木村さんからは「キノコの同定は難しく、見た目では何々属の仲間ぐらいしかわからない場合が多い」との話もあった。
食事後、東屋で採取してきたキノコの同定を行ってもらう間に、土佐さんからキノコについての説明を受け、そのあと木村さんや岡本さんからも採取したキノコの説明を受けて終了した。
・カワリハツをシラカシの木近くで見つけた。カワリハツやイグチなどは共生菌(菌根菌)でシイノキなどを共生しており、栄養をもらう代わりに窒素やリンを与えて木が大きくなるのを助けている。一方で、ヒイロタケやアシグロタケ、ニワタケのような腐生菌もあってこれは落ち葉や枯れた木を分解して綺麗にしているとの説明があった。 他には、今回たくさん見つかったトタテグモに生えるクモタケのように昆虫に生える寄生菌もある。
・カワリハツは結構取られずに残っているがこれは美味しくないからとのこと。
・イグチなどのイグチ科のキノコは球形細胞を多く含んでいるので発砲スチロールのようにボロボロ取れてしまうが、カワリハツやシロハツモドキなどイグチ科以外のキノコはヒダがあり子実体全体が繊維状の菌糸で構成されているのでもろくない。
・ホウロクタケとクジラタケは似ているが、ホウロクタケは割っても茶色だがクジラタケは白い。
採取して同定できたキノコは30種類。昨年よりは種類は少なかったがクモタケが見つけられたこともあって楽しい観察会でした。 (文/三輪)

