参加者:会員25名、天候:曇りのち晴れ、気温;29℃
案内役:齊藤ちづみさん、澤田章夫さん

 集合時は曇りでしたが、気温、湿度ともに高くて蒸し暑い中での観察会になりました。大川内リーダーから「急に暑くなり梅雨が明けたような天気ですがアジサイを主として回っていきたい。水分補給をしっかりしてください。」とのあいさつがあり、2班に分かれてスタートし、澤田班に同行しました。

 ➀ 以前よりシマモミ前のトケイソウが少なくなってしまったとのことだったが2輪咲いていた。雌蕊が時計の長針、短針、秒針に、花弁と蕚が文字盤に見えるのでトケイソウ。上を向いていた雄蕊を触ると葯が下向きになった。帰りに確認したが下を向いたままだった。
 ② キキョウは秋の七草だが6月から咲き始める。雄性先熟であり、みんなで雄蕊だけが出ている花、雄蕊が終わって雌蕊が出ている花を探した。
 ③ 澤田さんの家で6月に咲いている花をスケッチで見せてもらったが上手。ガクアジサイ、ハンゲショウ、ドクダミ、キンシバイ、ハナショウブ、ツユクサなど
 ④ レースのマント(菌網)を持つアカダマキヌガサダケが1本だけ生えていた。菌網のない傘と茎だけになったアカダマキヌガサダケがたくさんあった。臭いと聞いていたので匂いを嗅いだがわからなかったが傘の部分にはショウジョウバエがたくさん止まっていたので臭いのだろうと。帰りに見ると菌網はもうたたまれていた。一方で新しいアカダマキヌガサダケが生えていたのにはびっくり。
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 ⑤ 植物展示場にアジサイの鉢植えがあり、「隅田の花火」「ダンスパーティー」「ガクアジサイ」「アナベル」を始め、シーボルトが妻のお滝さんの名をつけた「オタクサ」、アジサイの作出に力を入れている桂高校草花部の「ちちんぷいぷい桂の地球(ほし)」の展示もあった。
 アジサイの学名、ハイドランジアは水と器のことで果実が水を入れる器に似ていることが由来。アジサイは種は非常に小さく、種から育てると3~4年かかる。
 ⑥ ボダイジュの花は終わっていたが三大聖木である仏陀が悟りを開いた菩提樹はこのボダイジュではなくインドボダイジュ(クワ科)で寒い地域では育たないが一心寺では冬は囲いを作って育てているので見られること。また、他の聖木は仏陀がこの木の下で生まれた無憂樹、この木で囲まれた中で亡くなった沙羅双樹。なお、これらは京都府立植物園の温室に植えられている。
 ⑦ ハマクサギの花は終わりかけで黄色い花が残っていた。最初は白い花だそうである。このように花の色が変化についての説明があった。理由としては3つあり、土壌や肥料で変わる(アジサイ、マツリカ、ランタナ)、温度や老化で変わる(ハコネウツギ、スイフヨウ、パンジー)、紫外線量や先祖返りで変わる(スイカズラ、ペラペラヨメナ、マーガレット)。
 ⑧ ホソバイヌビワは雌雄異株でイヌビワコバチとの共生関係がある。雌が雄花序に入って産卵し、成虫になったら交尾して雄は死ぬ。雌は花粉をもって外に出て雌花序に入ったら受粉するが産卵できずに死ぬ。雄花序に入った雌は産卵する。
 ⑨ ドクダミの花は花弁のない集合花で基部の白い花弁に見えるのは蕚。ドクダミにも種類があって八重や斑入りがある。ドクダミは万能薬。ドクダミの周囲50cmを掘ると根は31mもあるとのこと。
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 ⑩ ササユリの花は終わっていたが写真で見せてもらった。ユリの種類は北半球で100種類、そのうち日本には15種類。シーボルトが日本からカノコユリなどをヨーロッパで紹介してから人気となった。明治時代末に輸出球根がヤマユリからテッポウユリに変わり1937年にピークを迎え全種類で4千万球輸出し、世界の需要の90%を日本のユリが占めていた。輸出額は生糸について多かったとの説明があった。
 ⑪ シチダンカはヤマアジサイの一種で、シーボルトが紹介したが、その後は発見されずに「幻のアジサイ」と呼ばれていたが、昭和34年に六甲山で発見された。装飾花は八重咲きで、それぞれの萼片が剣状に尖り、綺麗に重なって星状に見えるのが特徴。
 ⑫ ハナショウブはノハナショウブの園芸種で江戸系、伊勢系、肥後系などの系統がある。
ハナショウブの外花被片の基部は黄色い筋模様、アヤメは網目模様、カキツバタは白い筋模様。生息地としてはハナショウブが池や沼の水辺、アヤメは乾燥した場所、カキツバタは水の中。
 ⑬ ハスは春に芽を出して水面に葉をだす。はじめは浮葉になるがのちに水面よりも高く出る。花芽がでて、花は早朝に咲き昼には閉じることを繰り返して4日目には散る。花後は花托の穴の中で実を結ぶ。
 ⑭ ハンゲショウは半夏生のころに花をつけるから、葉っぱの半分ほどが真っ白な白粉を塗った様子から「半化粧」とも。また、葉を白くして虫を呼ぶが受粉が終わると元の緑に戻る。奈良の御杖村の岡田の谷の半夏生園が有名とのこと。関西ではタコを食べるが田に植えた稲がタコのように地に根付いて豊作になることを祈り、田植えを終えるとタコを肴に一杯飲んでお互いの労をねぎらうとのこと。
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 その他説明があった樹木など。
 シナノキ三兄弟であるヘラノキボダイジュシナノキツクバネネズとの半寄生。世界三大美幹木はヒメシャラアオハダで残りはシラカバ。ノグルミの花は雌花を囲んで雄花があって雌花の上にも雄花。蟹の爪のようなキノコ、カニノツメ。光で色が変わるコンテリクラマゴケ。バクチノキの1年。

 最後に澤田さんからのクイズがあった。アジサイの別名は8種類、「七変化」、「八仙花」「四片」「手毬花」「またぶりぐさ」「オタクサ」「額花」「本紫陽花」。アジサイの開花は西から。紫陽花の植えるのに適した場所は日当たりと風通しがよい場所。色の変化は土が酸性だと青色になる。また、木はどこまで高くなれるのかとのクイズ。蒸発の力で引き上げられる水の高さは理論上140mが限界。世界一高い木はセコイアの115m。日本は花脊の三本杉で62m。
 12時40分ごろに集合して解散。午後からの希望者による観察会は暑いこともあって自主観察となった。   (文/三輪)