参加者:当日新規会員に登録の3名を加え会員計42名
案内役:西脇保夫さん、塩見明生さん。時間:10:00~14:30
爽やかな気候の中、今日の活動の場所は花博記念公園鶴見緑地です。西脇さん、塩見さんは28期、29期、30期とアシスタントをされました。本日はその時の講座生が十数名参加されておられましたのは、皆さんがお二人の案内を楽しみに来られたものと想像いたしました。
まず西脇さんから概要説明があり、鶴見緑地は35年前の1990年に「国際花と緑の博覧会」が開催された会場で122haの広さ、京都府立植物園の5倍だそうです。コロナ禍の時、高等科の有志で自主観察を始めたのがきっかけで、どこに何があるかを調べたそうです。その結果として樹木は少なくとも300種あることもわかりました。
観察は2班に分かれ1班は西脇さん、サポ-トは高橋さん。2班は塩見さん、サポ-トは大川内さん。私は西脇さんの班に同行いたしました。
集合場所の中央口からの中央通りには
① ラクウショウが道路内側に②メタセコイアがその外に数列整然と植えられていました。
<自然体験観察園>から観察開始です。
<自然体験観察園>から観察開始です。
③ ゲッケイジュが入口にありました、雌雄異株で乾燥した葉はローリエと呼ばれ、香辛料として利用されているとのこと。
④ ビワがやたらと目立つ。この時期はたくさんの果実をつけている。
⑤ カキノキも多くある。雌雄同株であるが今観察できるのは雌花が受精した果実で雄花がどうであったかは観察できてないとのこと。
⑥ トチュウの葉や種がたくさん落ちている、拾って引きちぎるとゴム質の糸を引く。これは葉や樹皮にグッタペルカを含んでいるから。
⑦ クヌギ、コナラなどドングリが多くある場所にやってきた、秋になると子供たちで賑やかになる。
⑧ クサギの葉を手に取って匂う、ちょっと臭い?ビタミンの匂いがするとの感想も。
⑨ ウワミズザクラは春に小さな白い房状の花を咲かせる。すでに花は終わり複数の小さな実(サクランボ)ができていた。房の軸の基部に1枚の葉が付くのも特徴。
⑩ セイヨウキンシバイが休憩場所の近くにあった、オレンジの綺麗な花。キンシバイ、ビヨウヤナギではないかと皆さん議論され葯がオレンジでセイヨウキンシバイと同定。
<風車丘東付近>
⑪ ギンドロの葉は裏面が銀白色の毛があり、風でひるがえると銀色に見える。春先には白い綿毛のついた種子が飛ぶこれをリュウジョ(柳絮)と呼ぶらしい。
⑫ ボダイジュ?が多くある場所に、枝が地面近くまで垂れ下がっていて観察しやすい、花序にヘラ形の苞。葉も確認する非対称?脈腋に毛、星状毛などを同定はお預けに。
⑬ センダンの大木も、うす紫の小花を多数つける、ほぼ満開であった。
<バラ園前、バラ園>
⑭ ユリノキがバラ園の入口前に、見下ろして観察できる。前年度の果実の殻、新芽の展開、薄手だが硬質の成葉、蕾とチューリップ型の花、花後の様子などがこの1本の木で観察でき皆さん大満足そうであった。
⑮ ピ-スと命名されたバラがあった。このバラは第2次世界大戦の終結を記念しこの名がつけられたとの説明看板で確認する。その他の数十種のバラも見頃。
<カナダ館~山の広場~西アジアレストハウス>
⑯ モミジバフウ(別名アメリカフウ)の葉は5分裂だが、葉の先が丸くなっているもの、3分裂のものもあり、諸々の事情によるのか。ちなみにタイワンフウは3分裂。
⑰ ジャカランダが数本、紫の花はこれからか、見上げると球形に見える大きな果実がある。手に取って観察すると扁平で長円形の蒴果でこじ開けて見ると多数の種子を確認。
⑱ ネコノツメがレストハウスの壁につたって伸びている。つる植物で名前の由来となっている爪は先端の小葉が変化したもの3つに分かれる、この爪が巻きひげとなって、つるを伸ばしていく。今黄色のラッパ状の花が満開で見事。
<四季の池~西ゲ-ト~アーモンドの森~緑のせせらぎ~大芝生>
⑲ カルミアは5角形の花が特徴的。蕾は金平糖に似る。開いた花弁のくぼみに10本の雄シベが収まっているが昆虫の動きに反応し飛び出し背中に花粉を付着させる仕組み、ペン先で試してみる。
⑳ ア-モンドの木が植えられていた。幼稚園児が植栽したものか?各々の木に幼稚園名の看板が掲げられている。
㉑ ズミはバラ科リンゴ属の野生種で長枝先の葉が3~5に分裂しているのが特徴。
㉒ イスノキにはヤノイスアブラムシの寄生で多数の虫コブがついている。ヤノイスアブラムシは5月下旬~6月中旬頃に虫コブから脱出し2次寄生先のコナラに移住し繁殖、10月中旬~11月下旬にイスノキに戻ってくると教えていただいた。
最後に高橋さんからのミニ講座。カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサの違いについて、実(豆)の付き方、花の色、花柄の長短、巻きヒゲの数などそれぞれの特徴を教えていただく。
今回の「鶴見緑地の植物たち」は西脇さん、塩見さんの準備といただいた資料も良く、大変わかりやすい例会となりました、有難うございました。またサポートしていただきました大川内さん、高橋さんに感謝いたします。 (文/澤田章夫)


