4年前の秋、雅楽の篳篥のリードにするヨシが全滅し、千年以上続く雅楽の音色が途絶えてしまう雅楽の歴史的な危機を迎えてしまった。そこで雅楽協議会等の方々が「なんとかしなくては」と3年前の春から毎年篳篥用のヨシ再生のためのつる草除去作業がはじまり、約7,000m余りのヨシの再生に成功し、篳篥用のヨシを確保することができた。
 今年は、4年目のヨシ再生に向けてのつる草抜き及び午後からのミニコンサートを28名(会員22名、一般6名)で参加した。やっと寒さが和らぎ、風があったが、いきなりの暑い日になった。
 9時30分、阪急上牧駅に集合し、歩いて20分ぐらいで鵜殿に到着した。工事中の高速道路の橋脚が昨年よりもだいぶ出来上がっていた。これは、ヨシにどういう影響を与えるのかちょっと気になった。つる草区域までに行く途中、ハナウド、ノウルシ、絶滅危惧種のトネハナヤスリの説明があった。
 つる草を抜く前にセイタカアワダチソウヤブガラシオオブタクサカナムグラの見本で、赤對さんから除去しなければならないつる草の説明を受けた。今日はオオブタクサ、カナムグラの繁殖が多いので、これらを除去してほしいとのことであった。オオブタクサは、成長すると秋には、木みたいになるそうだ。現物の見本があったが、どう見ても背の高い木であった。また成長したヨシの見本もあった。
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 さあ、つる草抜きの開始、各々散らばって、黙々とつる草を抜く作業に専念した。(途中、腰が痛くなってきたので、立ったりして適宜休憩はしたが)カナムグラ、オオブタクサがたくさん顔を出していた。12時前に終了し、抜いた草もビニール袋にいっぱいになった。(ちょっと私も貢献できた。)今年も全国各地(山口県、和歌山県等)から約150名の方が参加されたらしい。
 各自、昼食を取り、14時30分からは、東儀秀樹さんのミニコンサートのために本澄寺に集合。まだ時間前だが、多くの方が集まっていた。(約500名の聴衆があったらしい。)コンサート開演前に植物学者の小山弘道先生、ヨシオープンイノベーション協議会の塩田真由美さん、上牧実行組合長の木村和男さんからご挨拶があり、赤對さんからは、つる草抜きについての説明があった。
 さて、いよいよ東儀秀樹さん、息子さん(チッチ)の登場。ミニコンサートも今年で4回目になる。毎回一緒に来られていた息子さんも今年は高校を卒業し、無事、念願の大学にも合格したそうだ。(おめでとう。)息子さんには、高槻・五領の環境と子どもの未来を守る会から、ヨシで作った製品のプレゼントがあった。この日、ヨシで作った製品がたくさん販売されていた。私も布巾と折り紙を買った。
最初、息子さんの篳篥の演奏から「ジュピター」が始まり、最後の曲アンコールまで8曲の演奏があった。どの曲を聴いても癒される音色である。午前中のつる草抜きの疲れも吹っ飛び、アッという間の癒しのひと時であった。
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 東儀秀樹さんは、「1,000年以上続いている雅楽をいつも感謝の気持ちを込めてコンサートをしている。この音色が無くなったら淋しいと感じてくれたらいいと思っている。また、篳篥は、複雑な楽器であるが、今は手軽に買うことができるので、チャレンジして欲しい。」
との話をされていた。
 私もこの行事に3回参加させてもらっているが、敷居が高かった雅楽が親しみやすい身近な存在になった。この音色が途絶えないように、皆さんも是非つる草抜きに参加してください。
 1,000年以上続いている雅楽、これから未来へと受け継いで欲しい。そして篳篥のリードの材料である良質のヨシを絶やさないように、つる草抜きのボランティアも続行けていけたらいいなあと思った。(文:A/N)