翌日から寒波が予想されていましたが、当日は最高気温7.4.℃という比較的穏やかで午後1時30分から「ひと・まち交流館」で公開講座が行われました。参加者は会員28名、一般参加4名の計32名でした。多数の参加有難うございました。
 講師は当クラブ会員の「岡かおる」さん。岡さんには研修会での植物観察案内でもお世話になっております。また野鳥の会、森林インストラクタ-、自然保護活動など幅広く活動されておられます。記憶に新しいところでは2022年5月に「風呂敷の中の自然観察」と題して楽しく役に立つ風呂敷の利用方法などのお話をしていただきました。
 そして今回のテーマは「はっぱとイモムシ」です。ご承知の通り昨年9月に京都府立植物園のワイルドガ-デンに食草園エリアが設けられました。研修会でも何度か観察も致しましたイモムシにはびっくりもしますが楽しくもなります。サブタイトルを~京都府立植物園で見た生きもののつながり~とし、岡さんのイモムシ愛を感じるお話をお聞きしました。
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 まずは「イモムシって何の幼虫?」から。チョウ目のチョウやガの幼虫のことで日本にはチョウ約300種、ガ5500種がいるとのこと。イモムシの名の由来は漢字で「芋虫」イモの葉を食べるセスジスズメからついたと教えていただいた。また前部に3対6本の足、腹部に4対8本の足、後部に1対2本の足がある、なるほど!尚シャクトリムシは腹部の足が退化してないため前と後ろの足で特殊な歩き方をする、なるほど、なるほど!!
 そして「イモムシは何を食べる?」単食性と狭食性と広食性があるが単食性のイモムシは植物にはそれぞれに毒があり自分に見合ったものしか食べない、他の植物は餓死しても食べないらしい。
 チョウとガの一生と暮らし方は完全変態で、卵→幼虫→蛹→成虫と変化。幼虫と成虫で姿がガラリと変化する。
 次は京都府立植物園・食草園の植物とチョウの話。カラスザンショウはパイオニア植物で大きくなる、実は鳥にも人気。食草園には常緑のものが多い、トキワザンショウなど。コデマリにホシミスジ、ホトトギスにルリタテハ、ボタンボウフウにキアゲハなどの組み合わせ。
 そして個々のチョウとガの卵から成虫までの紹介。卵など微細なものも含め写真が鮮明でよくわかりました。チョウの幼虫は1齢から5、6齢で終齢に、ルリタテハの幼虫はJの字に似る。ジャコウアゲハの蛹は「お菊虫」と呼ばれ怪談、皿屋敷のお菊に由来するとのこと。ツマグロヒョウモンは南方系のチョウ、温暖化で北上。タテハチョウの仲間は6本足のうち前部の2本が退化して4本足に見える。
 そして「イモムシの天敵は?」・・鳥、カマキリ、クモ、ハチ、アリ、カエル、菌類そして寄生バチや寄生バエなど多種。
 「植物園で見られる植物、昆虫、鳥の関わり」さまざまで多種、季節により様々な共生関係が観察できる。
 「生きもののつながりを考える」例としてエノキには様々な野鳥や昆虫(ゴマダラチョウやタマムシ)が集まり生きもの生活空間、生きもの観察を楽しませてくれるなど紹介された。
 擬態する幼虫。枝と冬芽に化けたクワエダシャク、ヘビにそっくりのビロ-ドスズメ、クズの蕾に紛れるウラギンシジミなどを紹介いただいた、びっくり!!
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 お話は永久保存版の配布資料にそった説明でしたので非常にわかり易かったと思いました。岡さん素晴らしい講義有難うございました。単なる知識だけでなく実際に幼虫から飼育された実経験に基づく内容をお聞かせいただき大変有意義で興味深い楽しいお話でした。またイモムシ図鑑や鳥の羽根標本など多数お持ちいただき興味深く拝見させていただきました。 (文/澤田章夫)