参加者:21名、天気:曇り時々晴れ。この時期京都は寒いのですが、当日は風がなく曇り空でも凍える感じがありませんでした。齊藤ちづみさんの案内で冬芽の観察をしました。
 まず、冬芽の所に行き、齊藤さんの話を聞き、あとは皆ルーペを持って顔を冬芽に近づけて観察です。ぼーっと見ていると気づけないことだったり、拡大して見ると齊藤さんの話が納得できたり、静かな中で観察会は進みます。みんなが見終わる頃まで齊藤さんは脇に立って見守り、時々質問に答えたり追加の説明をしてくださったりしています。

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 では、冬芽の紹介をしていきます。全部お伝えすると長くなるので半分くらいに端折ります。
 ①    クマノミズキ 赤くなった枝の先につく冬芽(頂芽)は筆ペンの先にそっくり。
 ②    バイカウツギ 隠芽(葉痕の中に隠れている冬芽) 葉痕は三角形で白く、そこが割れてぷくっとふくらんで隠芽なのに顔を出しているのが1個ありました。
 ③    オニグルミ 頂芽は大きく裸芽で円錐形。褐色の短い毛が密生しています。葉痕が羊の顔に似ていて私には冠を付けた観音様の頭部に見えます。植物園のいい所は成木だと高過ぎて観察できないのですが、若木がその横にあることです。
 ④    ヤマモミジ イロハモミジ オオモミジ 枝先に水滴型の赤くてつやのある2個の冬芽が並んでいます。膜質鱗芽ってわかりますか。冬芽が毛糸のパンツをはいていると教えてもらってああこれのことかと納得。
 ⑤    ミツマタ 銀色の毛に包まれたたくさんの花芽と葉芽が別々に出ています。

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 ⑥    ジャケツイバラ とげの間に冬芽。目を凝らしてみていくとポツポツと見つかります。
 ⑦    アブラチャン シロモジ 枝先に2個の柄のついた丸い花芽とその真ん中に先のとがった葉芽があります。グリコの看板のポーズのようです。(古いなー)
 ⑧    コクサギ 三大美芽の一つ。赤い芽鱗の縁が白くきれいです。
 ⑨    ハクウンボク 長卵形で裸芽。その下部に予備芽を付けている。ぴったっとくっついている様子は子どもをおんぶしているようです。
 ⑩    タラノキ 太いトゲの目立つ枝の先に冬芽。山菜のタラの芽はこれが展開したものですね。
 ⑪    シラキ 芽鱗2枚、葉痕に3個の維管束痕。小人がとんがり帽子をかぶっているようです。
 ⑫    メグスリノキ モミジの仲間なのですが、頂芽が1個あって頂生側芽が左右について軟毛が密生しています。赤くてつやがあってコロンとしたモミジの冬芽とはえらい違いです。

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(写真はクリックで大きく表示されます)

 気が付いたら芝生広場に来ていました。最後の講座生のあいさつで「見るものあるのかなと思っていたのですが、楽しかったです。毛糸のパンツが印象に残っています。」との声。雲が途切れて陽が射していました。
 私の説明より写真が一番わかってもらえそうです。自分も見に行きたいと思われた方はルーペと図鑑をお供にお出かけください。『冬芽ハンドブック』(文一総合出版)を多くの方が持って来られていました。『冬芽ファイル帖』(小学館)は読み物としても楽しいです。   (文/海老原)