今日の京都は寒いと思い、いっぱい着込んで行ったのですが、先日の寒さとは違い、日差しもあり、ちょうどいい観察会日和になりました。参加者は、実習生2名を含み合計19名といつもより少なめの参加でした。案内は、新堀さん、高橋さん、2班に分かれて観察開始。私は、高橋さんの班に参加させていただきました。

 まず、北門に入って、すぐに目につくのが、たくさんのビオラを植えて円錐状にした〈ビオラタワー〉。案内の高橋さんが所属する植物園のボランティア活動をされている「なからぎ会」の方々が作成されたそうです。植え込みにあたっては、大量の肥料が投入され、毎年、こまめに花殻を摘み、11月上旬から翌年ゴールデンウイークまで次々と花が咲き、来園者を楽しませてくれるそうです。ボランティアの皆さんの働きにより、いつもきれいな花を楽しむことができるのですね。

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~ワイルドガーデン及びその周辺の植物を観察していきます~
〈カエンキセワタ〉
 火炎のように燈紅色の花です。花冠がライオンの耳に似ていることからライオンズイヤーとの別名もあります。全体的に短毛が密生し、葉には芳香があり、精油も持っているそうです。
〈ホウキギ〉
 こんもりと丸い形がかわいい、果実は、秋田県特産のとんぶりです。高橋さん作成のホウキギのかわいい箒を披露してくださいました。
〈ブルグマンシア〉
 別名エンジェルストランペット、下向きのラッパ状の縦長の花です。〈ダチュラ〉は上向きです。どちらも毒性が強い。昔、華岡青洲が乳がんの手術の際に使った麻酔にこの花の成分を使用したそうです。
〈フウセントウワタ〉
 ハリセンボンのようなトゲ(柔らかい)のある果実がユニークで、下向きに咲く花が果実に比べて小さくてかわいい。花と果実が同時に見られます。またキョウチクトウの仲間で毒があります。果実は成熟すると縦に裂け、綿のような種が飛散するらしいです。

 ワイルドガーデンの南から西を向くと〈ケヤキ並木〉が眺められます。本来ならば、この時期、ケヤキの紅葉がきれいなのですが、今年は、紅葉せずに落葉してしまっています。今年は酷暑だったせいでしょうか?種が付いた落ち葉で風を利用してタネを散布すること確認をしました。

〈オニグルミ〉
 上を見上げると、たくさんの果実が付いていました。地面には、きれいに半分に割れている殻が落ちていました。半分に割るのはリス、穴をあけるのはネズミだそうです。園内にリスがいるのでしょうか?
 某ゴム会社のスタットレスタイヤは、クルミの殻を混ぜ混んでいるそうです。クルミの殻は、氷より硬く、アスファルトより柔らかいので、氷をひっかき、アスファルトを傷つけないということで、環境に優しいですね。
〈カラコギカエデ、トウカエデ〉
 この時期、紅葉がきれいのに、紅葉しないで枯れていました。これも今年は酷暑だったせいでしょうか?紅葉が見ることができなくて残念。

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~ワイルドガーデンから、南に進む~
〈ハナノキ〉
 先日まで、紅葉がきれいだったらしい、もう終わっていました。残念。
〈カリン〉
 果実は落ちてしまって残っていませんでした。樹皮はきれいな迷彩柄が特徴、樹皮はめくれて成長します。カリンは、「借りん」借金をしない意味で、家の表に植える風習があるそうです。

~アジサイ園の方へ進みます~
〈セイヨウハシバミ〉
 ヘーゼルナッツの木です。雄花がぶら下がり、大きな葉が特徴です。
〈アメリカハシバミ〉
 たくさんの雄花がぶらさがり、実はセイヨウハシバミより一回り小さいです。
〈シラキ〉
 名前の通り、樹皮が白くてなめらか。白い樹皮に紅葉が映えます。葉は、柿の葉に似ています。果実の中の種が、うずら卵模様で、かわいい。
〈フウ〉
 紅葉がきれい。
〈アキニレ〉
 落葉樹としては葉が肉厚、小さく、鋸歯がギザギザで非対称。植物園が開園する以前、約樹齢300年と言われている。

~東西約200mにわたる樹齢100年近くの〈クスノキの並木道〉に出てきました。西(正門)の方へ進みます~
 この並木道は、川端康成の小説「古都」にも登場しています。最近は、結婚式の前撮り撮影として人気の場所です。並木道添いには、牧野富太郎命名の〈ヨコグラノキ〉〈シーボルトノキ〉があります。

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(写真はクリックで大きく表示されます)
~正門付近に到着~
 正門花壇には、青い〈パパイヤ〉の果実が鈴なりになっていました。この付近では、樹齢約110年の立派な〈ヒマラヤスギ〉その他〈ハリモミ〉〈ムクノキ〉〈イチョウ〉〈シリブカカシ〉を観察しました。〈シリブカカシ〉は、秋に開花するので、翌年秋に熟する緑のどんぐりと花が一緒に見ることができます。どんぐりの底部に凹みがあるため「尻深」と呼ばれるようになりました。また、どんぐりが白くみえるのは、ロウで覆われているからで、磨くとピカピカになりました。
 最後に大芝生地を横切り、世界三大紅葉である〈ニッサボク〉〈スイバノキ〉〈ニシキギ〉を観察し終了となりました。たくさん歩きました。実習生の方が「花が好きだが、今日参加して、木もおもしろいと思った。」との感想を述べられていました。木にも興味を持たれたみたいで、よかったです。案内の新堀さん、高橋さん、ありがとうございました。   (文/AN)