夕方のニュースでこの日の京都が関西初の猛暑日を観測したと知りました。36.5℃。しかし観察会が始まった午前10時は梅雨時のジメジメ感はなく、快晴でカラッとしたお天気でした。参加者は会員19名、講座生5名の計24名。講師は大川内さんと高橋さん。2班に分かれて始まりました。高橋さんの班に同行します。

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 まず、北山門を入ってすぐのところに置かれているキキョウの雄しべと雌しべの観察からです。花がきれいだなと通りすがりに見ていくのと違って、雄しべと雌しべの様子をよく見ると違いが見えてきます。そこから雄性先熟の話に入りました。講座生の方はスケッチをされています。次は横にあるズッキーニに目を向けます。野菜の花はなかなか見ることがありません。こちらは雌花と雄花に分かれていました。
 トケイソウの花を見、ハアザミ(アカンサス・モリス)に移動。葉の大きな植物です。ギリシャ建築のレリーフにも登場しますが、イギリスのテキスタイルデザイナーのウィリアム・モリスが壁紙やテキスタイルにこの葉をよく使ったので広く知られるようになったそうです。この葉をデザインした布地を見せてもらいより興味がわきました。そこから梅林に移動。木の根元に3日前まで群生していたイモカタバミを見に行きました。きれいに刈り取られていましたが一株残っていました。イモの表現のもとになった塊茎を用意してもらってイモカタバミの名を実感しました。

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 シナアブラギリムラサキカタバミを見て、生態園の入り口に移動。日本の山野草を植えている生態園は山野草好きな方にはとても人気のある場所です。入ってすぐのところに咲いていたユリの花から日本のユリの説明を受けました。園内のいろいろなところで栽培されている園芸品種のユリとは少し趣が違います。次に秋の七草の覚え方を教えてもらいました。「お好きな服は?」オミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギ。覚えられたかな?
 ツクバネカンガレイと観察し、ノグルミへ。ノグルミは高い所に実をつけるので、普通は直接目で見ることは難しいのですが、低い位置から出ている枝に実が一個ついていてしっかり観察できました。雄花の咲いている時の写真も見せてもらってよくわかりました。
 ユキミバナが広く生えているところに来ました。雪を見る頃まで咲き続けることから名付けられたもの。よく似たスズムシバナは1993年まで混同されていたとか。ランナーを出しているかどうかが見分けのコツだそうです。コンテリクラマゴケ。コケと名がついているが、シダ植物。表面が青く光っているような独特な色合いをしています。そこからハンゲショウへ移動。横にあるネコノチチの幼木でコクサギ型葉序の説明を受けます。ハナイカダが葉の真ん中に一個の黒い実を付けています。大型のカラスビシャクとも言えるオオハンゲ。教えてもらわないと通り過ぎてしまったかもしれないコクランマツムラソウハグロソウ。皆さん、デジカメで写真に収めて講師についていきます。

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(写真はクリックで大きく表示されます)
 芝生広場の西側に移動します。いつもは幼稚園児などで賑わう場所ですが、誰もいません。大人の方達がテーブルでゆっくりされています。ザクロセイヨウニンジンボクは匂いが素敵で、ハーブとしても利用されていると。まだ少し時間があったので、牧野富太郎先生が横倉山で見つけたところからヨコグラノキと名付けられた樹木を見に行きました。その近くの政宗のモッコクも観察。伊達家にゆかりの植物です。他の植物との違いを教えてもらったので次回からはシャリンバイと見間違えないと思います。シャリンバイ:葉の裏側に独特な側脈あり。モッコク:ほとんど側脈は見えない。最後はハリモミ。いつもはあまり目にしなかった針葉樹。硬い実の形が鳩時計の重りの形によく似ているでしょに納得。

 12時半、森カフェ横の木の下に集まりました。最後のあいさつが終わった時に、滋賀県在住の方より、白花のカラスノエンドウの種の提供がありました。どんな花なのでしょうか。皆さんと一緒に一袋もらいました。   (文/海老原)