五月晴れの日、さわやかな新緑の植物園に集合。とは言え、昼頃には30℃近くまで気温が上昇し、夏の到来を感じさせる日となりました。参加者は29名(会員26名、実習生2名、一般1名)でした。5月のリーダーは、新堀さん、海老原さんで、中林さんの3人で、一班10名程度で観察を行いました。全体での観察は10時~12時半、午後からは希望者のみで少人数での観察と葵祭の見学を行いました。
いつものように北山門近くのワイルドガーデンからスタート。参加者の目を引いたのは、濃い紫色のサヤがぶら下がっているえんどう豆でした。ツタンカーメンのエンドウと呼ばれ、ツタンカーメンのお墓から出土したエンドウ豆の子孫です。花は上部の旗弁がピンク、下部の翼弁が赤紫の良く目立つ色です。ミツバチはこの花のどこに止まるのかと、花と虫の関係の説明がありました。参加者からは、この豆は食べられるの?と質問があり、同じく参加者が答えてくださいました。サヤは紫だが、中は緑の豆、ご飯と一緒に炊き時間をおくと赤飯のような色になる。味は?聞き忘れました。
ギョリュウバイは、濃いピンクの小さな花。ニュージーランドが原産地で、現地のマオリ語では、この木をマヌカと呼んでいる。花の中に蜜がたくさんあり、蜜を求めてミツバチ達がやってくる。シロバナから採れたハチミツをマヌカハニーと呼び、抗菌作用などがあり高価なものとのこと。参加者にマヌカハニー入りの飴が配られました。
続いては、竹林へ。お目当ては、朝ドラ『らんまん』でおなじみの牧野富太郎博士命名のスエコザサ。苦労をかけた妻寿衛子の亡き後、感謝の気持ちを込めて命名されました。アズマザサの変種で、仙台で発見されました。葉の片側が裏に巻き込み、ねじれたようになっている、葉の表面に長毛があるのが特徴です。これまでこの植物園でひっそりと存在してたこの笹が、朝ドラブームでにわかに注目されています。
その隣にあるホウショウチクの枯れた竹に小さな穴が空いていて、運よくクマバチの出入りが確認できました。この蜂はタイワンタケクマバチだそうです。花の蜜や木くずで団子を作り幼虫の部屋を作り育ているそうです。台湾などから竹ぼうきや竹材と一緒に日本にやってきました。外来種なので、日本での蜂の生体系に影響がでるかと気になるところです。
ボタン・シャクヤク園では、2種類の違いを皆で観察しました。ボタンは木本、シャクヤクは草本。葉の形や光沢が違うなどそれぞれ観察されていました。
その後は、生態園に入り、葵祭では平安装束にカツラの枝とフタバアオイを身にまとい巡行行列が行われるので、そのフタバアオイを観察しました。その他、ツクバネ・タラノキ・ウド・ゴマキ・コクサギ・ウマノスズクサ・コアジサイ・イワガラミ・オオハンゲ・ハシドイなどの花やその香りを確かめました。
最後の観察は、森のカフェ裏側にあるアイラトビカズラです。熊本県の山鹿市相良(アイラ)が生息地で、マメ科のつる性植物です。太い幹には紅紫色のブドウの房のような形状で堅く大きな花が無数に垂れ下がっています。ちょっと不気味な雰囲気です。受粉はオオコウモリが媒介者となるが、本州にはいないので人工授粉でないと結実しません。皆さん、落ちた花を開いて中をみたり、蜜を確かめたり舐めたり?しておられました。
凡そ40種類の草花の観察をしました。新堀リーダーは、昆虫にも興味があり、主に植物と昆虫の共存や関係性を説明されました。興味深い観察会となりました。
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午後は、見頃の満開のバラ園で花の色や香りを楽しみました。本日は、ちょうど15日が荒天予報で順延になった京都三大祭りである葵祭の巡行行列の日。正門を出て北大路通りに出ると葵祭の巡行が観られるので、間近で巡行を楽しみました。でもとても暑かった!!そうです。午後の参加は総勢9名でした。 (文:やよい)


