京とおうみ自然文化クラブ

「京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ」は、認定NPO法人シニア自然大学校の京都府・滋賀県の地方組織です。 旧ブログは左下リンク集より閲覧できます。

2026年04月

「京とおうみ自然文化クラブ」の概要紹介(2026年度版)

 当クラブは、認定NPO法人「シニア自然大学校」の京滋・北摂エリアにおける地域組織として、平成16年(2004年)4月に創設されました。会員は主にシニア自然大学校の卒業生で構成され、自由参加型のサークルとして、上記エリアを中心に活動しています。会員制度としては、卒業生以外にも、卒業生の紹介による「フレンド会員」や、会員家族を対象とした「ファミリー会員」を設けています。
 現在、会員数は168名(男性75名、女性93名/京滋34名、大阪117名、その他17名)で年会費は1,500円です。
 主な行事として、京都府立植物園で観察会グループの会員をリーダーとして見頃の花などを観察する「観察会」と自然や歴史に関係した街歩きや里山歩きを行う「例会」を、それぞれ原則として毎月1回開催しています。
 また、歴史散策を行う「歴史と文化」を年4回、会員が講師を務める「よもやま話」や外部講師による「公開講座」を年2回開催しています。さらに、地域貢献活動として、京滋エリアの小学校での学習支援や環境保全活動として特定外来植物の駆除などを有志で行っています。
(活動の様子)
クラブ紹介写真2026_01
 行事予定は、シニア自然大学校の月刊誌『自然と仲間』および本ブログ(https://miya-oumi3.blog.jp)でお知らせしています。
 植物園での観察会は足元の安全が確保されているため「雨天決行」としています。一方、街や里山歩きなどの行事については、原則として、行事前日の気象庁17時発表の天気予報、またはNHKの21時前の天気予報において、実施地域の午前中(6時~12時)の降水確率が60%以上の場合は中止とします。ただし、「雨天決行」とする行事もありますのでご注意ください。また、学習支援については、学校側との協議のうえ運営要領を決定しています。
 行事は自由参加ですので、当日の体調や天候に応じて、ご自身で参加・不参加を判断してください。ただし、定員を設けている行事については、事前に参加希望をお伺いします。
令和8年度(2026年度)

研修会 3月30日(月)「季節の植物観察・春の訪れを告げる花たち」の報告

 参加者:32名(会員23名・一般9名)、天候:晴、気温:24℃
 案内役:齊藤ちづみさん・岡かおるさん。時間:10:00~12:30
 朝から温度が上がって春から一気に初夏になったようになり、参加者の皆さんも上着を脱いで衣服調整をされていました。朝の挨拶後、2つのグループに分かれてスタート。私は岡さんのグループに入りました。
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先日まですぼんでいたのに、気温が高くなったのでチューリップも色とりどりに形よく開きました。花は暖かくなった陽気の中で、あっという間に咲いては、さっと散ってしまいますが、開閉を繰り返している間は生長を止めないそうです。
「地面に咲いている野草を見てみましょう!」と、飛び石を渡って観察開始。ホトケノザは花の形をよく見ると、小さなハート型におしゃれな模様が付いています。茎は四角。「この赤い蕾は何?」。これは閉鎖花と言って、繁殖のために蕾のまま結実するそうで、昆虫がいないなど条件が厳しくても自家受粉によって種子を作るという、すごい戦略を持っているという説明を聞きました。
普通によく見るタンポポも花と見えるのは花の集まりで、頭花と呼ばれる花の集まりは200程もあるという話に驚きました。花の付け根の部分をよく見ると総苞片がくるりと反り返っているのはセイヨウタンポポで、明治の初めのころに日本にやって来て、次第に各地に見られるようになったようです。爆発的に増えたのは、まず乾燥に強い、雨でも咲く、開花結実期間が長い、受粉をしなくても種子ができる単為生殖の仕組みがあるからです。しかし、在来のカンサイタンポポも、京都植物園などしっかり場所を確保している所は今も健在で咲いているのを見かけます。お互いに棲み分けして生きて行って欲しいですね。
その他ノジスミレコハコベカラスノエンドウオオイヌノフグリなども小さな花を咲かせていました。
いろいろなチョウが花に誘われて飛び始めたようです。ルリタテハは、黒地に鮮やかな瑠璃色の帯が美しいチョウ。テングチョウは羽を閉じると枯葉色。ウラジロシジミの雄と雌の色の違いなども教えてもらいました。
メタセコイアのきれいな三角の樹形やぶら下がっている雄花を説明されている時に、2羽のカラスがタカを追い回しているのを目撃。縄張り争いでもしているのでしょうか。カラスは賢くて、カマキリの体にハリガネムシが入っているのを知っていて、捉えたカマキリを水の中に漬けてハリガネムシが出てから食べ、その後そのハリガネムシも食べたのを見たそうです。なんとも言えないようなおぞましさです。
ヤブツバキの花びらについた黒い爪痕を見ました。これはメジロが止まったあとで、花の底の蜜を吸いに来ます。この花びらに鳥の訪花を誘う仕組みがあって、「密を吸いに来た鳥の体重を支えられるように作られていますよ!」と言われたので触ると、確かに花びらは硬くて丈夫でした。
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シキミの花が咲いて、お線香のような良い香りがしています。実は猛毒だけれど、ヤマガラは食べるという話は何度聞いても大丈夫なの?と首をかしげたくなります。そこから目を向けると遠くからでも目立つくらい赤いベールを被ったような木が見えます。ハナノキです。葉が芽吹く前に赤い花が咲くことが由来で、長野県、岐阜県及び愛知県の一部地域にのみ自生する日本固有のカエデと言う事です。京都植物園のお宝ともいえる木は、この木とアジサイ園にある「フウ」と言われましたが、確かにどちらもヘリテージツリーにふさわしい風格です。
アオキの果実に着いたビークマークの話も面白く、生き物がとても身近に感じられます。
ヒュウガミズキトサミズキの葯の色の違いを見て、生態園に入って満開のゴモジュに来ました。葉や花からゴマの香りがします。
ヒカゲツツジは別名が「サワテラシ」と言われる日本固有のツツジ。数あるツツジ類の中でも唯一黄色い花を咲かせます。上側裂片に緑色の斑点があるのが蜜標です。雄しべから花粉を出しています。先端にある葯の先に穴が開いており、花粉が糸を引きながらへばりついてくるのは、来訪する昆虫の体に付着しやすいための工夫なのだそう。
歩いていてもバイモキバナイカリソウなど、この何日かで一気に咲き出した花で大賑わいです。大きさは7~8cm位の可愛いトガリアミガサタケも見つけました。「出会えたね!」って、声を掛けました。
ショウジョウバカマモミジチャルメルソウも咲き始めですね。今年は少し遅めです。
目を惹くような鮮やかな赤のユキツバキが咲いています。特徴ですが、日本原産の椿には一般的に「やぶ椿」と「雪椿」の2種があります。その違いは雪の重みで押しつぶされても折れないしなやかな枝を持ち、地面を這うように広がる樹形もそうですが、花糸(おしべの軸)が黄色く、根元が合着せず1本ずつバラバラに分かれているところです。先ほどのヤブツバキを拾って持ってきたので比べてみます。ヤブツバキは花糸が白く、根元がくっついていました。
ラストスパートで、なからぎ神社まで来ました。アラカシに泡? 正体は「チュウゴクアミガサハゴロモ」。枝にしっかり着いている白い綿のようなものは、卵の上に被さるロウ物質で、この白い綿状のものを取り除いても卵は残るそうです。
最後はチョウジザクラです。日本に自生する貴重なサクラの原種(野生種)の一つです。 
花を横から見た形が丁字に似ているために名前が付けられました。花は下向きで,花弁もソメイヨシノなどに比べると小さく,開花していてもあまり目立たないので人気が無いのでしょうか?華やかさがないので余り見向きされない様子ですが、私は一番好きなサクラです。
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 ブログでは岡さんのお話を全部紹介できませんが、普段あまり考えない植物と昆虫や鳥の関係を交えた話に繋がりを強く感じました。午後からは京都植物園でサクラガイドもされている高橋弥生さんとご一緒に桜の話を聞きながら回りました。(文/大)