参加者: 会員27 名、実習生1名 合計28名
案内役: 高橋、中林、新堀(敬称略)
朝から晴れ 初夏のような陽気でした。まず「里桜」を観に行きました。
里桜は、約10種類の日本原種の桜を掛け合わせ人里で大切に育てられた桜です。
・薄黄色のうこんの桜は、突然変異による枝変わりでうこん色のやさしげな花を咲かせていた。
・御衣黄は貴族の衣装から名を取り、淡い黄色の花弁に緑色の筋(葉緑体)が入っている。
・普賢象は、象の牙の形をしたメシベを皆さん探しておられた。
・関山は、花弁が25から50枚塩漬けにされ桜湯にされ親しまれている。
・ボリジ(紫科)
青い花は、料理の飾りや砂糖漬け、種からはオイルが取れ、蜜も多く人間にも虫にも重宝されている。花にも葉にも非常に毛が多く乾燥に強いそうだ。
・アリストロキア(ウマノスズクサ科)
日本のウマノスズクサと同様虫を筒状の萼片に誘う仕組みを絵で説明。ジャコウアゲハが 卵を産みに来るのが楽しみである。
・ミツガシワ(ミツガシワ科)
氷河期の生き残りで天然記念物になっている。花を観る事が出来良かった。三出複葉の三ッ柏は、山内一豊の家紋に使われている。
・ツツジ(ツツジ科)
紫外線に強く反応する密標を写真で見て頂いた。ヒカゲツツジ、ホンシャクナゲ(日本)観察して味わった。
・フタバアオイ(ウマノスズクサ科)
葉をめくり、下を向いた不思議な形の花を観る。地味な花だが、葉は上賀茂下鴨神社の紋様。
・ウラシマソウ(サトイモ科)
棒のような付属体の先から伸びる釣り糸について神戸大学での実験結果によるとキノコハエを呼び寄せる役割があったそうだ。マムシグサ、(サトイモ科) などの性転換を写真で説明した。
・ナベワリ(ビャクブ科)
舐めたら舌が割れるほど猛毒。中国から薬草として入ってきたそうだ。
・イカリソウ(メギ科)
茎の先は3っ枝に分かれ葉をつける。花弁4枚の先には、蜜がある距が突き出される。長い口吻を持つハチやアブの仲間が、イカリソウの蜜を吸っている写真を見る。強壮剤として有名。
・エビネ(ラン科)
名前の由来はエビ状に連なった鱗茎による。ランの仲間は花粉を「花粉塊」として作る事が多い。花に潜り込んだハナバチの頭に花粉塊が付いた写真を見る。ランの仲間の種子は非常に小さく自力で発芽できない。そのため、ラン菌を種子の中に取り込み、炭素類や窒素源などを一方的に頂きながら 芽や葉や根を出していく。
・ラショウモンカズラ(シソ科)
恐ろしい鬼に髪を掴まれた渡辺綱が、ごつごつしい鬼の腕を切っている浮世絵を見る。(能や歌舞伎の演目にあり) 花の毛深いところを近くで観察。
・オドリコソウ(シソ科)
上唇の花弁が踊り子の笠、二つに裂けた下唇が踊り子の手、花のつけ根には蜜がたまり、子供が喜ぶ。
・コクサギ(ミカン科)
横枝の葉は、左右2枚ずつセットに並ぶ。葉を少し触るだけで、くさい。油点から出る香りは、虫にとって厭な成分だが、カラスアゲハの雌は、前足で確かめて卵を生む。
・ヤマシャクヤク(ボタン科)
花が咲くまで5から6年かかるそうだが、塊根を持っている。シャクヤク似の花の命は短く3から4日。
・リキュウバイ(バラ科)
千利休の命日4月21日頃に咲き、真っ白で上品な花が 茶花 として人気あり。明治時代末 中国から入ってきた。果実は、独特の星形である。 (文/新堀裕子)


