京とおうみ自然文化クラブ

「京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ」は、認定NPO法人シニア自然大学校の京都府・滋賀県の地方組織です。 旧ブログは左下リンク集より閲覧できます。

2024年04月

5月~8月の行事予定

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予定表はクリックで大きく表示されます

 ★ 5月~8月の行事は全て雨天決行です。
 ★ 今年度より行事予定は原則として月一回、毎月末日13時更新の予定です。



「第21回総会と建仁寺界隈の散策」の報告

第21回総会の報告

 当クラブの新年度(令和6年・2024年度)の総会が「ひと・まち交流館」3階第5会議室で10時30分から行われました。出席者は会員31名、会長委任の欠席者81名を合わせると過半数を超えましたので総会は成立しました。このほか新入会員9名はオブザーバーとして出席しました。

 開始までの空き時間で昨年の活動を広報・井上さんが作成されたスライドショーで紹介しました。映像で見ると当時の活動が思い出されます。総会は、木全さんを司会に、議長に澤田勉さんを選出し議事を進めました。讃良前会長の挨拶では今年度は34人が入会されたことで、会員数は昨年度よりも21人多い154人になったとの報告がありました。

 次に事務局・赤對さんから、令和5年度の活動報告がありました。年間の34件の行事に、延べ1024名の参加があり、1行事当たりの参加者は平均30.1名でした。ちなみに令和4年度は29件の行事に744名で1行事当たりの参加者は25.7名でした。

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 続けて、志津南小の教職OBの岡本さんから、昨年11月に実施した「りょうぶの道」観察会の参加児童の感想文(防虫効果のあるクスノキの葉っぱと磨いてピカピカになったドングリ)の2例を紹介され、森の先生が教えてくれたちょっとしたヒントが子どもには大きな興味になると。観察会ではサポーターでもよいので協力して欲しいとお願いされました。

 次いで会計・中林さんから会計報告、監事・吉田さんの監査報告があり、先の赤對さんの活動報告と合わせて承認されました。次に提案事項に入り、讃良前会長から今年度の役員体制案、続いて澤田章夫新会長から17名の新役員紹介のあと活動方針が述べられました。続いて、赤對さんからは今年度の行事計画案、中林さんからは予算案が示されましたが、出席者からの質問や意見はありませんでした。

 最後に、澤田新会長から平成17年度から今年度までの役員(役付き幹事)の推移を紹介され、当クラブは大所帯となったが、きめ細かく運営していきたい旨の抱負を述べられました。

 以上の流れをもって、総会は滞りなく11時15分頃に終了しました。

建仁寺界隈の散策報告

 昼食のあとの建仁寺界隈の散策は自由参加でしたが36名が参加しました。曇り空の下、12時15分に交流館をスタート。高瀬川を渡り、銭湯「梅湯」を横目に細い路地を北上します。路地にはゲストハウスが軒を連ね、瀟洒な造りが京都の風情を醸し出しています。再び高瀬川沿いの道に出ると「源融の河原院跡」です。太いエノキの樹が目印。源融(みなもとのとおる)は平安時代初期に在位した嵯峨天皇の皇子。「六条河原院(かわらのいん)」は源融が賀茂川の西岸に造営した邸宅で、その敷地はたいへん広かったようですが、現在の街並みからは想像がつきません。

 五条大橋を渡ったあと北上します。軒下に下げられた“京おどり”の提灯がいかにも京都らしい。しばらく歩いたあと東進し「子育て飴」の店の角を右折すると六波羅蜜寺です。空也上人が創建し西国三十三所17番札所。国宝の木造十一面観音立像は12年に一度辰年にのみ開帳される秘仏です。このほか重要文化財の空也上人像、伝・平清盛像など著名な仏像、肖像を有しています。また、ここのおみくじは生年月日と性別から1年の運勢を知ることができるユニークなものです。ぜひお試しあれ。

 次に訪れたのは六道珍皇寺。臨済宗建仁寺派の寺院で小野篁冥界(あの世)に通ったと伝わる井戸で知られています。最後に訪れたのは建仁寺。広い境内にびっくり。大きなしだれ桜が満開でとてもきれいでした。国宝の風神雷神図屏風法堂の天井に描かれた双龍図などが有名ですが、このあとは思い思いに行動してもらうため、広場に集合して14時頃に解散となりました。筆者は本坊に入り、風神雷神図屏風や庭園、法堂の双龍図などを見学しました。

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 総会を準備・運営していただいた幹事の皆さん、さらに午後の散策を案内していただいた澤田章夫さん、ありがとうございました。   (文/讃良)

地域貢献/環境保全活動 3月30日(土)鵜殿ヨシ原「つる草抜き」と東儀秀樹氏ミニコンサートの報告

 週前半降り続いた雨も上がり、久しぶりの青空が広がった阪急上牧駅前に9時半に集合。会員24名に一般参加4名の計28名が集まりました。担当幹事の私は9時から始まった現場から自転車で駆け付けました。

 「京とおうみ」チームの参加者全員にマニュアル、鵜殿豆知識や上牧のエリアガイドなどの資料が配布され出発し、室町時代に掘られた新川沿いに淀川堤防へ向かいます。途中、アオサギが巣作りに使うヨシの枯れ茎をくわえて、鵜殿の方から飛んできて、紀貫之や菅原道真に因む、春日神社の楠の大木のてっぺんに止まるのが見えました。
 20分程で鵜殿のヨシ原を一望する堤防に上がり、ヨシの芽生え(葦牙:あしかび)をイメージした旧河川事務所跡のカメラ塔の下で、右に石清水八幡宮のある男山、左に先日、ミツマタの群落を観察した天王山を眺めました。天王山は牛頭天王、スサノオに由来するとの事ですが、今日は、大陸から黄砂が飛来して比叡山、比良山系の蓬莱山は見えませんでした。因みに比良山と言う名前の山はなく、比良山系の最高峰は武奈ヶ岳です。
 堤防からヨシ原への水たまりが残る管理通路を歩く途中、右側に下りると、国の絶滅危惧種トネハナヤスリの群落がありました。利根川と淀川のヨシ原に見られる小型のシダ植物で、淀川ではここだけだそうです。急遽、臨時の植物観察会です。傍には国の準絶滅危惧種のノウルシや、食べ頃のハナウドが群生していました。植物の芽生えが、昨年に比べ2週間ほど遅い為、ノウルシの黄色い花や、ハナウドの白い花はまだまだです。

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  10分程で「つる草抜き」の現場に到着です。見本のプランターがあり、左からオオブタクサ、「つる草」のカナムグラ、同じくヤブガラシ、そしてセイタカアワダチソウが植えられています。そして、杭には、秋に「成木」となった、秋の花粉症の主犯のオオブタクサが括り付けてあり、丸いちっちゃな双葉が4m余りの高さに成長するのに驚きました。片側の杭には、同じ位の高さに成長したヨシの見本が風にそよいでいました。
 今回の「つる草抜き」は、カナムグラを集中的に抜くとの説明を受け、全員、一斉にヨシ原に散らばって作業開始です。約100名のボランティアの中で28名の当クラブは大きな戦力でした。シニア大の30期生も7名が参加していました。但し、中腰の作業でなかなか辛い所もありましたが「達成感」があるとの感想が聞けました。また、高橋さんが新たにキツネノカミソリの繁殖地を見つけたのも収穫でした。12時で作業を終え、三々五々、お弁当を食べ、2時前にはコンサート会場の本澄寺に入りました。

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 無料コンサート開演前の2時から、主催者の雅楽協議会の鈴木先生(夏の公開講座の講演者)、宮内庁や伊勢神宮に篳篥用のヨシを納める、入会権を持つ唯一の生産農家でもある木村実行組合長のご挨拶に続き、ヨシ笛サークル「鵜殿のカワセミ」の皆さんによる演奏です。ヨシ笛のD管まで作れるのは鵜殿のヨシだけとの事ですが、エルガーの「威風堂々」のほか、「春の小川」など、素朴な音色は素敵でした。尤も、途中でお母さんと一緒に来た小さな女の子が「おばあちゃん!」と大声で「応援」した時は微笑ましいシーンでした。

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 本番は2時半から、約450人が集まり、同じく「宗祖殿」で3年続けての東儀秀樹さんの無料ミニコンサートです。東儀さんはずっと昔から、鵜殿のヨシを蘆舌(リード)に使った篳篥を愛用されているそうで、高2のご子息、典親さんと競演です。「皆さんタダで見て、私たちもタダでやってます。普通の演奏会なら、撮影禁止ですが、どうぞ自由に撮影、録画して拡散して下さい!」とのお話。事実、ノーギャラでのご出演で、昨年11月28日のシニア大の30周年記念講演会同様で、雅楽と篳篥の隆盛を願う心意気を感じました。
 演奏は、笙と篳篥を用いて、最新作の「NeoTogism」収録曲を中心に、一青窈のハナミズキ、プリテンダー、オリジナル曲の大河悠久、クイーンのボヘミアンラプソデイほか、抒情歌からJ-POP、ロックまで幅広く、アンコールのレット・イット・ビーを含む9曲を3時半迄の演奏でした。来年も来たいわ、初めて聞いた篳篥の音色と力強さに感動した、との皆さんの声でした。また、東儀さんのユーモアを交えた軽妙なトークと、心にしみる演奏に、またまたファンが増えそうです。観客のなかには、盲導犬を連れた方もいらっしゃいましたが、多くの観客に気軽にサインに応じて頂き、中には、ウィンドブレーカーの背中に書いてもらった方もいらっしゃいました。 (文/赤對)

研修会 3月25日(月)「季節の植物観察」の報告

 生憎の雨模様、始まりは傘をさしての観察会となりました。参加者は23名(会員20・講座生3)。この時期としてはやや少なめの参加者でした。連日の雨で気温も上がらず、桜の開花が遅れていることも影響したのでしょうか。幸いなことに、雨は次第に止み、多くの花に出会うことができました。本日のリーダーは、齊藤ちづみさん、岡かおるさんです。今回は岡さんの班の観察会の様子をご報告します。

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 岡さんは、鳥や昆虫に詳しく植物との関係も交えながらの話と観察です。先ずは、北山門入ってすぐ西のエリアに桜品種見本園があります。その場所には早咲きの「十六夜(いざよい)桜」が満開に咲いていました。昨秋、この桜見本園の桜の木の葉がモンクロシャチホコというガの幼虫に食べられて丸坊主になり、それが今年の開花にどう影響するのか気になるという話でした。ちょうど桜の木にメジロが蜜を吸いに来ていました。メジロやヒヨドリの舌の先は習字の筆のような形状で、上手に蜜を吸い、受粉にも一役買います。一方スズメは、上手に蜜が吸えず、花を台無しにして受粉にも役に立たないとう残念な話でした。
 少し南へ移動、道沿いの東海桜はもう終わりかけでした。この木はやはり早咲きで、香りもします。皆で匂いを嗅ぎましたが、もう匂いはわずかにしか感じられませんでした。その後ろに、シキミの木が2本あり、黄色い可憐な花を咲かせていましたが、この花も実も猛毒です。絶対に食べてはいけません。しかし、ヤマガラはこの実を食べるそうです。ヤマガラはいったいどんな仕組みを持っているんだろう。そんな疑問が湧き宿題となりました。歩きながら、満開に咲くトサミズキヒュウガミズキの黄色い花を、ハシバミセイヨウハシバミの雄花と雌花を観察しました。

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 生態園に入って、ダンコウバイアブラチャンの花を見比べ、どちらも花序に小さな黄色の花が咲いていていましたが、とてもよく似ていて、じっくり観察しないと区別が難しいです。ミツマタは球状に集まった黄色の頭花が満開でしたが、よく見ると黄色い花と白っぽい花がありました。蜜を吸われると、もう蜜はないよ!のサインを出します。それは、花が黄色から白に変化するそうです。長い口を持つビロードツリアブが上手に蜜を吸うそうです。1本しか咲いていませんでしたが、シロバナネコノメソウを見つけ感動しました。さらに、バイモヒトリシズカネコノメソウモミジチャルメルソウショウジョウバカマなどの花を観察。その後、ユキツバキの説明がありました。ツバキの原種の一つで日本海側に生息。雄シベの花糸が合着し筒型となり、色は黄色(ヤブツバキは白)、花は平開(ヤブツバキは平開しない)します。ヤブツバキとユキツバキの違いの説明がありよくわかりました。残念ながら、ユキツバキは咲いていなかったので、落ちている花を観察しました。

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 鳥について、面白い話がありました。ヤマガラは木の実を隠しますが、ちゃんとどこに隠したか覚えています。それは、秋になると脳の海馬が成長し、記憶力が増すそうです。そんな研究をしている人がいるんですね!!なんだか面白い話です。そんな話を聞いているところで、Iさんが高い木に止まっているアオバトを見つけました。しばし足を止めて、双眼鏡でアオバトを探しました。アオバトの羽は緑色です。♬アーオアオと鳴くんですよと、鳴き声を真似る人もいてしばし鳴き声談義となりました。
 ドングリの木のエリア(ブナ科エリア)では、多くの木がまだ枯れ葉を身にまとっていました。春になろうとしている時期に、なぜまだ枯れ葉が付いているのか。皆で疑問に思っていると、Mさんが説明をしてくれました。『枯れた葉が残っている状態を「枯凋性(こちょうせい)」といい、ブナ科などの特徴である。これらの植物の先祖は常緑の葉だった。気候変動と関わりがあり、地球は氷河期へ向かっている。常緑樹から落葉樹に変化していく過程にある』。初めて聞く単語と、ちょっと難しい説明でしたが、大まかには理解できました。
 日頃は植物ばかりを見ていますが、昆虫や鳥とのかかわりを学ぶことができちょっと視野が広がりました。また、参加者の方からも話や説明が聞けて大変有意義な時間でした。

 午後は、自由参加で桜の説明と観察を行いましたが、残念ながらソメイヨシノはまだ開花していませんでした(参加者10名)。     (文/やよい)