京とおうみ自然文化クラブ

「京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ」は、認定NPO法人シニア自然大学校の京都府・滋賀県の地方組織です。 旧ブログは左下リンク集より閲覧できます。

2024年02月

例会 2月16日(金)「岩田山モンキーパークと嵐山探索」の報告

 阪急「嵐山」駅10時集合、参加者は一般参加3名を含め22名、少し寒い曇り空、先ずは、歩いて5分程度にある十三参りで有名な法輪寺(地元では虚空蔵さんと呼ばれている)へ、小さな小橋を渡り階段を登ると中程右手に「エジソン」と「ヘルツ」の胸額を飾った壁面がありもう少し進むと左手に電電宮がある。電電宮は、法輪寺の鎮社五社明神の一つである電電明神が奉杷されている。さらに進むと正面に本殿、右手の展望台からは、目の前に渡月橋、渡月橋の左手前は中之島地区、左手奥は亀山地区、渡月橋を渡った右手に臨川寺地区がある。
 小道を通り渡月橋方面に下るとまもなく目的の岩田山モンキーパークの入口、約20分の山道を登った所に約120頭のモンキー達が出迎えてくれた。当地のモンキー達はおとなしく我々のカメラにもおさまってくれました。頂上からは、比叡山,京都タワーも一望出来、先般(昨年11月末)訪問した双ヶ岡を見下すことが出来ました。

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 岩田山を下り中之島公園でにて昼食、東屋にて弁当を広げるも冷たい風により震えながらの昼食、早々に昼食を終え次の目的地へ…渡月橋先右手の臨川寺地区にある琴聴橋跡(駒留橋)から謡曲「小督」の旧跡へ、此処からは人通りの多い竹林の小径へ冬場とは言え他国の言葉と写真を撮る人人人、中程にある野々宮神社へ、入口にある黒い鳥居は、樹皮の付いた状態で(現在は表面処理がされている)3年毎に建替えがされていたと言う。野々宮神社の左前方には百人一首の文芸宛があり竹林の中に石碑があり源氏物語の三条右大臣(藤原定方)の緅がありました。
     「名にしおはば 逢坂山の さねがづら 人に知られて くるよしもがな」
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(写真はクリックで大きく表示されます)
 大河内山荘の前を通り右手にトロッコ嵐山駅の先に御髪神社が、理美容関係者からのお参りがあるようです。少し階段を登ると間もなく亀山地区へ此処からは保津峡が見下ろせます。水嵩が少ない為か、保津川下りの船を観る事は出来ませんでした。亀山公園内には、津崎村岡局の銅像角倉了以銅像周恩来総理記念碑の他、小倉百人一首「歌碑」、ちょうど梅の花サザンカも我々を出迎えてくれました。

 少し早めの14時に予定コースの見学を終え、周恩来総理記念碑の前で解散と致しました。皆様、お疲れ様でした。 (文/T.Sawada)     

公開講座 2月5日(月)「紫式部の見た植物・源氏物語から探る」の報告

 久しぶり開催の2月公開講座はシニア自然大学「自然に親しむ講座」他で大変お世話になっております、京都府立植物園名誉園長の松谷茂先生に講演をお願いいたしました。講演のテ-マは「紫式部の見た植物・源氏物語からさぐる」とし、今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」のヒロイン紫式部の見た植物を興味深くお話しいただきました。本日の参加者は小雨の天候にもかかわらず会員47名と一般参加者7名の計54名多数の参加となりました。

 講演の冒頭は先生の自己紹介から、今年創立100年を迎える「京都府立植物園」で当時栽培担当課長として勤務を始められた時の話。一時期、入園者が半減し植物園廃止の危機もあったが植物の見せ方の工夫、本物の植物で勝負して入場者を増やされたとの事です。

 源氏物語には約110種(草本類60種類、木竹類50種類)の植物が登場する。それも今から1000年以上も前に一人の女流作家が、文学作品にこれほど多くの植物を登場させたのは驚くばかりで紫式部の感性の豊かさや鋭い観察眼に圧倒されるとお話された。 

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 パワーポイントの表紙は中央下がヤマザクラ、左周りでフタバアオイ、タチバナ、ベニバナ、ムラサキ、オニグルミであり、それぞれ源氏物語の要所に登場する植物である。尚登場回数の多い植物はマツ、モミジが約60回、サクラが約50回で他にはウメ、フジ、ヤマブキ、ナデシコ、キク、ハス、オミナエシなど。

 そして第1帖から順次説明を受ける。
 ・第1帖は桐壷で植物は(キリ)
    紫のゆかりのスタ-トで紫はフジと共に高貴な色。葉身の基 部はハ-ト
    形、葉柄はマカロニ状、葉身の付け根は詰まっている。
 ・第2帖は箒木で植物は(ホウキギ)
    信濃国の伏屋にあった木。梢はホウキのよう。遠くから眺めると見え近づく
    と見えなくなる。ヒノキの説もあるが先生は実はエノキ?
 ・第3帖は空蝉で植物が登場しないことはない(アイ)が登場・着物の色合い。
 ・第4帖は夕顔で植物は(ユウガオ)
    「心あてに それかとぞ見る白露の ひかりそへたる 夕顔の花」と読まれて
     いる。夏の夕方に咲き、翌朝にはしぼむ。
 ・第5帖は若紫で植物は(ムラサキ
    白い花、若紫は源氏が思いを寄せる藤壺の姪。ムラサキの根は高貴な色
    「紫」の染料。
 ・第6帖は末摘花で植物は(ベニバナ
    花茎の先端(末)にある花を摘むから末摘花。花の色は黄色から紅色。
 ・第7帖は紅葉賀で植物は(モミジ
    頭の中将を相手に「舞楽」の青海波を舞う。源氏挿頭の紅葉が散り、頭中将
    が菊に差し換えた。              

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 ・第8帖は花宴で植物は(ヤマザクラ
    2月20日過ぎ、紫宸殿で桜の花の宴。3月20日過ぎ藤の花の宴で朧月夜
    と再会。山桜は関西人好み、染井吉野ばかりが桜ではない!!
 ・第33帖は藤裏葉で植物は(フジ
    藤は多くの場面に登場。松に巻き付く藤は上から下に向かって紫色の花が
    咲く、下にいる人が上にある紫の花を見上げて愛でる尊い。
 ・第9帖は葵で植物は(フタバアオイ
    下向きに楚々と咲く花は全く目立たないが可愛い。祭りと言えば「賀茂祭」、
    「逢う日」に掛ける「葵」。
 ・第10帖は賢木で植物は(サカキ)
    常緑樹、美しい樹姿。栄える木→さかき→榊。境の木→神域と人間域源氏
    が差し入れたサカキの葉には香りはあるか?
 ・第11帖は花散里で植物は(カツラ)
    ふつう秋の黄葉時の甘い香り。がしかし登場の季節は春~初夏。
 ・第12帖は須磨で植物は(シノブ)
    須磨のわびしい住まいで便りを交わし、絵を描いて寂しい日々を送る。紫
    式部はシノブを見たのかノキシノブを見たのか?
 ・第18帖は松風で植物は(マツ)
    物語では多くの帖、場面で登場。源氏が見た松は須磨、明石では黒松か。
    大揠川の山里では赤松か?

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写真はクリックで大きく表示されます)
 先生の説明は絶好調で内容も詳細で、パワーポイントも見やすく、講演が進みましたが気がつけば予定の時間を超えていました。今日は紫式部の描いた源氏物語に登場する人物や場面に合わせた植物の特徴を分かり易く教えていただきました。松谷先生有難うございました。機会がありましたら是非とも続きをお聞きしたいと思います。 (文/澤田章夫)

研修会 1月29日(月)「季節の植物観察」の報告

 朝方は冷え込みましたが、研修会が始まる頃には陽が差し込んで暖かくなってきました。参加者は会員26名、一般1名、講座生4名(計31名)で、その中には「講座で受けた冬芽観察で興味を持ちました」と言う挨拶もありました。講師の齊藤さんが、「京都植物園の樹木も多くがこの時期は落葉しているのできれいに見渡せますよ。」と言われるように100周年の文字に植栽されたハボタンと寒咲きハナナのすっきりしたワイルドガーデンの中を歩き出しました。

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 先ず、「枝の赤さが目を引いたので、これから観察しましょう」と言われて、鮮やかな赤のシラタマミズキをのぞき込みました。先が尖った冬芽が枝先に見られます。その下にある左右から出ている対の枝の位置が十字対生になっているという説明を受けました。次のクマノミズキも同じミズキ科で、黒っぽくて尖った冬芽がよく似ていました。すっかり葉を落として大きな果実がぶら下がっているのはオオアブラギリで、「この時期に枝ぶりもみておきましょう!」と言う観察ポイント。この実は工業用の油に使われます。
 ひと月ほど前には、黄色く色づいたハート形の葉がまだ付いて香ばしい香りがしていたカツラ。頂芽を見ると対生した2個の円錐形をした冬芽が見られます。何度お聞きしても難しい「仮頂芽」の言葉は覚えましょうと言う事です。種を飛ばし終えた小さなバナナ型の殻が残っていたので割ってみると、先端に翼のある種子が入っていました。バイカウツギも対生で仮頂芽をつける例です。葉痕の中に冬芽が入っている隠芽で、葉痕が膨れ上がっていることがわかります。観察時は少し割れて緑が見えました。トサミズキの細長い葉芽と丸い形の花芽の違い、オニグルミは葉痕がユニークな表情で皆さんにも人気なようで「羊に見える!可愛い!」と言う声が聞かれました。この羊の顔に見える葉痕は、枝に残る葉がついていた痕のことです。目鼻などの表情に見えるものはその中の維管束の痕です。冬芽は裸芽タイプの様で、外側の葉は冬の寒さから冬芽を守るような帽子に見えました。

 そこから冬芽の見方で特徴を整理しながら進んで行きました。

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 センダンも可愛いお猿さんに見える?ミツバウツギの果実は面白いブルマ型、イヌビワの筆ペン、アブラチャンはクスノキ科では一番小さな冬芽なのに一番大きな実をつけ、葉芽と花芽で「小」の字のように見えます。ヤマコウバシの所で「この木は枯れたのでしょうか?」と聞かれると、皆さんはよくご存じで「借金取りの木」とか「受験生の木」と答えられていました。「では、どうして枯れ葉を春までつけているの?」と質問されて、その答えを丁寧に説明して頂きました。秋に葉柄と枝をつなぐ離層を作るが、暖かくなってから完成させて落葉すると言う事です。クロモジ属で混芽をつけるのはヤマコウバシだけ、しかも、国内に自生するヤマコウバシは雌株のみで、雌花だけで結実するという不思議な樹です。
 シナユリノキなどのモクレン科の頂芽は大きくてアヒルのクチバシのようで、この芽鱗は托葉が変化したもので、托葉痕は枝を一周するのも特徴だそうです。シラキは、とんがり帽子をかぶった可愛い小人のように見えました。
 途中で名前は不明ですが、岡本さんが見つけたキノコの説明をしてくださいました。キノコと言えば秋と言う訳でもなくて、4月の「春の御三家」と呼ばれる①ツバキキンカクチャワンタケ②オオセミタケ③トガリアミガサタケは春を告げるキノコだそうです。

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(写真はクリックで大きく表示されます)
 鋭い棘をつけて葉痕はグルッと幹を一周しているタラノキも目を惹きます。アオモジシンジュトチノキ、三大美芽のコクサギ、表情がかわいいアジサイの頂芽は裸芽で葉脈が見えています。大小の2つの副芽を持つエゴノキハクウンボクサンシュユの樹は球状の冬芽が見えました。これは花芽だそうで先が開きかけて、中が黄緑色になっていることに気が付きました。もうすぐ咲き始めるのでしょう。メグスリノキは冬芽がついている枝先まで柔らかそうな毛に覆われ、オオモミジは冬芽を深く包んでいる膜質鱗片の毛糸のパンツ(イロハモミジとの比較)で冬を乗り切る工夫をしているのを見て観察会は終了しました。

 齋藤さんの深い知識と解りやすい説明でとても充実した観察会となりました。寒い中を参加された今日の会員や実習生もとても熱心でした。最後までルーペでのぞき込んだり、冬芽に触れたり、興味を持たれていました。まだ春は遠いかもしれませんが、今日の冬芽がどんな花を咲かすのか待ち遠しいですね。   (文/大)

2月~4月の行事予定

予定表2402-04

予定表はクリックで大きく表示されます

★雨天決行以外の屋外行事について、前日17時発表の気象庁の天気予報で、
 該当地域の行事当日の午前中の降水確率が60%以上の場合、中止です。
 (2月16日、3月22日は50%以上で中止)
 詳しくは当クラブの概要紹介を参照願います。