4月の研修会は19日に実施しました。参加者は会員27名と一般参加1名の計28名です。新堀と岡さんの2班に分かれて案内いたしました。
まず新緑の樹木を見渡した。高木のエノキに巻き付き竜のように登っているシラフジを眺める。何故フジは早く成長するのか?自由に考えていただいた。
クマバチのホバリングを説明し、枯れ枝に穴を開けて作った長屋状の巣の写真を見ていただいた。今日は特に昆虫を誘う花の工夫に重きをおいた。下を向く釣り鐘状の花弁の先、何故反り返っているのか?脚の力の強いハナバチの仲間に来てほしく、彼らの足掛かりになるよう反り返る。
キノコバエを匂いで誘うフタバアオイ。
クマガイソウ、袋状の不思議な花弁の中は蜜が無くだまされた虫は雄しべ、雌しべへ行く道しか通れない。
ウラシマソウの竹ざおを切断し、実験した人の話。テンナンショウの仲間は中に入った虫が、上から脱出出来ないように仕掛けあり。栄養状態により雌雄交換。
猛毒のナベワリは舐めると舌が割れ、花も葉も個性的。
エビネ、ランとラン菌との不思議な関係、共生か?なかには自立出来るようになればラン菌を食べるランもいるそうだ。
ハナイカダが葉の上に花を乗せる理由、利点は?自由に考えて頂いた。
白いツツジのアマミセイシカ(奄美聖紫花)雄しべの曲りぐあいは、蝶の腹につくよう。蜜標のある花弁のみ奥に蜜を蓄えた溝あり。落ちた花びらを分解して調べる。
ニリンソウはデ-トスポット?小さな甲虫が好むそうでルリマルノミハムシを何度か見た。可能な限り落ちた花や果実を自分で分解し観察する事は大切と思う。 (文/新堀)