京とおうみ自然文化クラブ

「京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ」は、認定NPO法人シニア自然大学校の京都府・滋賀県の地方組織です。 旧ブログは左下リンク集より閲覧できます。

2023年01月

研修会 1月23日(月)「季節の植物観察」の報告

 早朝は雨で天候をおおいに気にしましたが、京都府立植物園に着いたときは雨も止んでおり安心する。今年最初の研修会で説明担当者は齊藤さん、今日は冬芽の説明をして頂く。参加者は会員12名、実習生3名、専科観察科8名、一般参加1名の計24名。

 まずはクマノミズキから観察のスタ-ト、芽鱗のない裸芽で先端に2枚の幼い葉が向き合っているのが観察できた。次にシダレカツラ、京都にはなぜかシダレと付く植物が多いとの事。仮頂芽、側芽が対生につくがよく見ると少しずれて互生についているのもあった。トウキササゲの三輪生で葉痕が大きいのは葉が大きいからだと聞き納得する。
 ここから見てください、これがトチノキですと紹介される。枝が太く葉痕も大きい、頂芽に触れるとネバネバしている、コートの代り寒さから芽を保護しているからか、また芽鱗痕の説明もしていただいた。イロハモミジは対生、仮頂芽が2つ並ぶ、又枝により成長が異なっているのが良くわかる、落枝痕も確認できた。カジノキの枝は毛深い、葉痕の維管束痕は左右に細い線ありル-ペで確認。ザイフリボクは三大美芽の一つで芽鱗が赤く、芽鱗の間から白毛がはみ出し美しいと言われている。ソメイヨシノの花芽と葉芽も花芽は丸く、葉芽は尖がっている。シナレンギョウの冬芽は凄い、赤く色づく頂芽とたくさんの、頂生側芽が観察できた、側芽は予備芽が多いのが特徴。また芽鱗痕は4列に並ぶ、側芽を見れば十字対生であることがわかる。サンシュユも丸いのが花芽で尖がっているのが葉芽。オオモミジとイロハモミジは冬芽でも区別できるとの事、オオモミジは冬芽が大きい、仮頂芽基部の膜質鱗片も大きい、これを毛糸のパンツと言うそうだ。

観察風景
 メグスリノキはやたら毛が多い、芽鱗がはっきりと確認できた。アジサイを観察する、大きな裸芽で葉脈がはっきり見える、葉痕も大きく維管束痕も確認できた。シラキの葉痕は可愛い、三角帽子をかぶった坊やのように見える。エゴノキでは副芽を観察。ユリノキの平たい冬芽はアヒルの口ばしに似る、托葉痕は枝を1周する。ハクウンボクにも主芽の下に副芽があり柔らかい毛、エゴノキの倍の大きさ。葉柄内芽の後が確認できた。イワガラミの葉痕も珍しい顔で猿?に見えてきた、側芽は十字対生であるのもよくわかる。ミツバウツギには果実が今も残る形はちょうちんブルマ、対生で維管束痕が3個ある。アブラチャンの花芽は丸く小さい、葉芽は赤く尖っている。オニグルミ、裸芽で葉痕は大きく羊の顔に似る。バイカウツギの冬芽は葉痕の中に隠れている隠芽、ル-ペで見ると葉痕の中央が割れて芽が出そうなのが観察できた。ヤマコウバシは混芽との事、花芽と葉芽が混在する冬芽だが展開するまでわかりにくい。ヤハズホオノキの頂芽は大型で葉柄が合着しているのが肉眼で確認できた。

 観察はこれで終了23種の冬芽を見る。皆さんこの後も冬芽の話で大いに盛り上がる。終礼での実習生の感想は自然の面白さを認識しました、春先にどのように変化するか楽しみですまた来ようと思っております。良い勉強になりました色々とル-ペで発見いたしました等。満足していただけて何よりでした。担当の齊藤さんには冬芽について詳しく興味深く説明をいただき有難うございました。これを機会に楽しく学んで行きたいと思っております。   (文/澤田章夫)

冬芽
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例会 1月18日(水)「三川合流点での冬鳥の観察」の報告

 午前10時に京阪・石清水八幡宮駅に集合。参加者は一般の方1名を含めて合計21名。無風の穏やかな晴天で観察には絶好のコンディション。講師は毎年お世話になっている佐々木さん。観察ポイントは桂川と宇治川の二川が合流するまでのコースで、ゴールはこの周辺では珍しい桂川の岩盤の瀬が見える場所。

 駅前広場を出て踏切を渡り木津川の橋を歩行中、橋上から川中にカワアイサが6~7羽、岸にはダイサギを発見。続く淀川の橋上からは川面にキンクロハジロとホシハジロが、川の中程にマガモが、岸近くの川面にはオオバンが数羽漂っていた。オオバンは体が黒くくちばしが白いので悪魔の様相に似てサターンと呼ばれる気の毒な鳥。生息域の北限は霞ヶ浦だが、近年は南下しているとのこと。

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 淀川を渡り下流方向に少し歩くとかわきた自然運動公園。ここで佐々木さんから今日の観察会のご説明。広大なグランド脇の木々にツグミやジョウビタキを見つけ、上空にはタカの仲間のノスリやトビが舞っていた。ノスリは翼の下部と腹に黒い帯のようなものがあり、地面すれすれに飛んで餌を取るのでその名前がついたとのこと。
 いよいよゴールに向けて観察開始。途中、藪の中にメジロを見つける。右手には桂川が流れ、カワセミが川中の木の棒に止まっていた。林の中にシジュウカラを見つけ、道端の木の上にはシメが止まっていた。私は見ていないがアオジもいたそうだ。鳥の知識と観察経験の積み重ねがないと双眼鏡で鳥を見つけて判別するのはかなり難しい。
 桂川の中ほどにヨシガモ、岸近くには数羽のキンクロハジロが漂い、岸に上がって休んでいるのはヒドリガモ。川面近くをカワウが飛んでいった。道沿いの林からはツグミの鳴き声が聞こえる。このコースは植生も豊かで、ツルウメモドキがエノキなどの高木にからみ、たわわに実った赤い実が印象的であった。
 休憩ポイント近くの宇治川にはオカヨシガモが流れに任せて漂っている。ここから少し歩いた広場で昼食。私は見逃したが、スコープを通してチョウゲンボウが木に留まっていたとのこと。

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 昼食後、さらに先へ進む。桂川でカンムリカイツブリヨシガモオカヨシガモを観察。空にはツグミの群れとイカルを見つける。ほどなく最終ポイントに到着。岩盤のあたりは流れが激しいが、そのすぐ下流にはオオバンが漂い、岸にはアオサギが佇んでいた。しばらく観察後、折り返して戻る。途中、我々の足音に警戒したのか、大きな鳴き声が近くで聞こえた直後、頭上をオスのキジが飛んで行った。やはりキジはデカい。

 芝生広場での鳥合わせでは姿、鳴き声も含めて出現した鳥は35種となり、予想が近い人3名には、佐々木さんから野鳥、蝶、花の写真の手製卓上カレンダーがプレゼントされた。続いて鳥の観察から知る自然環境レベルの説明があり、13時30分頃に解散。午後からは雲が出ましたが多くの鳥に出会えた観察会でした。佐々木さん、ありがとうございました。   (文/讃良)

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