京とおうみ自然文化クラブ

「京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ」は、認定NPO法人シニア自然大学校の京都府・滋賀県の地方組織です。旧ブログは左下リンク集より閲覧できます。

2022年11月

12月~2月の行事予定

予定表2212-2302
予定表はクリックで大きく表示されます

★雨天決行以外の屋外行事について、前日17時発表の気象庁の天気予報で、
 該当地域の行事当日の午前中の降水確率が60%以上の場合、中止です。
 詳しくは当クラブの概要紹介を参照願います。


11月29日(火)実施予定「双ヶ岡~御室仁和寺八十八か所巡り」のご案内


1129日(火)実施「双ヶ岡~御室仁和寺八十八か所巡り」の案内です。


 既に一斉メールをお送りしていますが、念のため再度お知らせします。今回は雨の場合、雨宿り場所がないのとアップダウンがあり滑り易いこともあり、
*前日の17時気象庁発表に基づく前日21:00前のNHKテレビの天気予報、または電話の天気予報(075-177)で、京都府南部の1129日午前・午後のいずれか降水確率60%以上で中止です。


以下、案内文です

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双ヶ岡~御室仁和寺・八十八ヵ所巡りご案内

 晩秋の京都仁和寺界隈(右京区)を歩きます。

 お参りをしながら、京都の晩秋を楽しみたいと思います。

 紅葉のもみじが美しいところですが、まだ残っているでしょうか。

 日時:1129日(火) 10:1015:00
    
前日17時 気象庁発表天気予報
京都府南部午前・午後
    
いずれか60%以上で中止

 行先:双ヶ岡~御室仁和寺・八十八ヵ所

 集合場所:JR花園駅(京都駅から嵯峨野線 33番線は一番奥です)  

 集合時間:1010 *時間厳守       京都駅発花園駅着  

                   ①9:33  9:45

                   ②9:53  10:05

 解散:15時頃御室仁和寺バス停 *京阪三条、四条大宮、京都駅行き有

 内容:古墳群双ヶ岡(小さな丘)を経由し、御室仁和寺へお参り。
    その後
八十八ヵ所を参拝しながら巡ります(アップダウン有り、
    3㎞約2時間、
お参りは所々になります)。
    *四国八十八ヵ所のミニ版です。

 服装:ハイキングスタイル・リュックサック
    ・靴はウオーキングシューズか
軽登山靴(軽いアップダウン有)
    ・ストック(必要な方のみ)

 持ち物:お弁当・飲み物・おやつ・敷物or椅子(ベンチはありません)

     雨具特に降水確率が40%以上の時はお忘れなく

     名札・お賽銭(1円・5円多めに)

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*前日の17時気象庁発表に基づく、前日21:00前のNHKテレビの天気予報または電話の天気予報(075-177)で、京都府南部の1129日午前・午後の降水確率がいずれか60%以上の場合は雨が降っていなくても中止になります。

*当日 簡単な説明資料を配布する予定です。

                        以上 

例会(歴史と文化)11月16日(水)「錦秋の湖国・坂本に歴史と絶景を観る」の報告

 JR湖西線の唐崎駅で集合し、駅前広場で案内役の松浦さんから説明を受けた後、10時過ぎに出発。天気は曇り時々晴れ。参加者は23名。駅前には茶の木が植えられていたが、茶は嵯峨天皇が唐崎行幸の途中に、唐に30年間滞在して戻った僧の永忠から茶の接待を受け、これをたいそう気に入られて茶の栽培を命じられたとのこと。そのため唐崎は茶には縁の深い土地。
 駅から琵琶湖に向かってしばらく歩くと唐崎神社。琵琶湖に面した境内からの景色は、湖面のはるか対岸に近江富士が望める近江八景のひとつ。境内には歌川広重の浮世絵「唐崎の夜雨」で知られる唐崎の松があるが、大部分は枯れて当時の面影はなく残念であったが、横に広がる枝ぶりは見事であった。

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 湖岸に沿って少し北上すると四ツ谷湖岸緑地。滋賀県は琵琶湖畔すべてを公園にして国立公園化を目指したが、却下(理由は不明)されて国定公園になったとのこと。車が行き交う国道は、豊臣秀吉が滋賀県と福井県の間に物資を運ぶために作った昔の北国街道。国道をしばらく歩き、四ツ谷の交差点を左へ進むと旧北国街道へ。道の両側には虫籠窓や格子を備えた趣のある民家が点在していた。
 北国街道をしばらく北上した後、右折して湖岸方面へ進むと坂本城址公園に着く。琵琶湖に面した広い公園で園内には明智光秀の石像がある。湖岸に出て、坂本城のあった場所と湖底に沈む石垣の場所を教えてもらった。坂本城は織田信長の命により明智光秀が築城し、絢爛豪華な城だったらしいが、石垣などの遺構が見られないのは残念である。また、織田信長は琵琶湖に城郭ネットワークを敷き、坂本城(明智光秀)、長浜城(羽柴秀吉)、安土城(織田信長)、大溝城(織田信澄、信長の甥)の4つの城を築くことで近江を支配しようとしたとのこと。湖面には多くのカモが戯れていた。東屋があるのでここで昼食。

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 午後は、坂本城落城で討ち死にした城主の明智一族とその家来の首塚がある東南寺の横を通り、坂本城跡碑を見た後、下坂本町を歩き、酒井神社に立ち寄る。酒井神社の道路を隔てた対面に両社神社があるが、両神社の鳥居や建物が左右対称に配置されているのが面白い。
 酒井神社を出て湖西道路の下をくぐると、ここから道は坂本へ向かって長くゆるやかな登りとなる。坂本はかって延暦寺の門前町として栄え、今も落ち着いた佇まいを見せている。自然石をそのまま使った穴太衆積みの石垣が各所に見られるが、加工しない自然石の組合せだけで強固な石垣を作るのは高度な技術だと思った。
 生源寺の近くに創業300年の手打ちそばの鶴喜そばがある。現在の建物は築130年の入母屋造りで国の登録有形文化財に指定されている。人気店らしく店外に10~20人の客が並んでいたが、そばの味はいかがであったろうか。
 次に訪れた志賀院門跡のモミジは紅葉がちょうど見頃。ここを通り抜けて階段を上がると慈眼大師の廟所の慈眼堂がある。お堂は柵に囲われているが、裏手の山側には苔むした大きな石塔が林立し、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。ここは歴代の延暦寺の住職の墓地であるが、桓武天皇、紫式部、清少納言など、比叡山ゆかりの人々の供養塔もあった。
 最後に訪れたのは日吉東照宮。息を切らしながら長くきつい階段を上ると、ごほうびは琵琶湖の絶景プレゼント。日吉東照宮は天海大僧正により1623年に創建され、日光東照宮の原型になったとされるが、古びた社殿に歴史の流れを感じた。
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(写真はクリックで大きく表示されます)
 ここで予定の散策を終え、午後2時過ぎ日吉大社の参道前で自由解散となった。松浦さんには、道すがら、街路樹の話、びわ湖の移動と水位の話、赤い実の話、コメの話など、興味をそそる話を織り交ぜながら案内していただき、晩秋の滋賀旅を満喫した一日でした。   (文/讃良)

 

 

例会 10月31日(月)「京都一周トレイルを歩く(1)伏見桃山~伏見稲荷」の報告

 伏見城の大手門を移したとされる表門が堂々と建つ御香宮神社大手門前に10時集合したのは、一般参加1名を含む23名、本日の先導者は琵琶湖一周でもお世話になった平井さんと讃良さん、神社本殿にてお参りを済ませる。

 
先ずは、伏見桃山城方面に向かう、分岐点には「京都一周トレイル」の表示板が設置されており一人でも迷うことはなさそうだ、少し歩くと左右が国有林となった砂利道の桃山御陵参道が延びる、参道では近くのちびっこさん(園児達)と挨拶を交わし伏見桃山城入口へ、伏見桃山城天守を見上げ小休止後は、ひたすら歩く、カツラの葉が黄葉して甘い匂いをはなっている道を過ぎると登り道に差し掛かる。

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 竹林を抜け、明るくなった左手にはソーラーパネル、正面に鉄塔が見えるともう大岩山展望台。展望台からは京セラの本社ビル、龍谷大学のキャンパスも一望出来、先程通ってきた伏見桃山城も遠くに見える、ここでランチタイム、設置されたウッドデッキでは太陽が照りつけ日陰に入る方達も。
 昼食後は、少し狭い下り坂、足元を気にしながら次なる目的地へ、途中古びた神社(岩吉大明神,白滝大明神)にも立ち寄り、堂本印象の鳥居(岩滝社)に感銘を受け、最終地点、伏見稲荷神社へ、名神高速道路のトンネルをくぐりひたすら歩くと竹林が広がる手入れの行き届いた「竹之下道」へ、いよいよ最終目的地。少し歩けば朱色の鳥居が見え駅方面から登ってくる海外からの観光客?とすれ違う、伏見稲荷大社に近づくと人出も多く流石観光地!14:10には最終の伏見稲荷大社に到着。
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 このコースを歩くのは初めてって方も多く、皆さんお疲れのようではあったが中々好評、次回、伏見稲荷から蹴上への京都一周トレイル(2)をお楽しみに。   (文/T.SAWADA)