秋が一歩進んだような冷え込んだ朝でした。でも、集合時間には日差しも届いて上着を一枚脱ぎたいような気温まで上がりました。朝礼で今日の実習生4人の方の紹介の後、去年デビューされた3人の講師の海老原さん、高橋さん、中林さんをリーダーに3班に分かれてスタートしました。参加人数は会員16名に、インプリ科など一般6名の計26人でした。 (12時30分に正門前で解散)
高橋さんの班:ヤブミョウガのタネの面白さのお話しです。ミョウガに似た葉を広げて青光りする実をつけていますが、この実の中は20~30個のタネが立体パズルのように詰まっているということです。一つ果皮をはがしてみると、コンクリートブロックのようなタネがぎっしりありました。
次にブナの実の観察です。他のブナ科の実とはちょっと違った形をしていて、三角形のような殻斗にすっぽり包まれているそうです。木の上の方にあるのを確認しましたが、地面には落ちていません。実際なかなか見ることが出来ないのですが、用意されていた不思議なイガのような形をした堅果を見せてもらいました。イヌブナとの違いについても教えて頂きました。アベマキとクヌギの違いについても、ちょうど観察しやすい所で葉の裏の色や樹皮を比べてみました。両種ともコナラ属の落葉高木です。アベマキの方がコルク層が厚くて、押すと弾力があると言われましたが、はっきりわかりませんでした。次に葉の表と裏を見ると、表はほとんど違いがなく、少しクヌギの方がつるつるした感触で、裏の色はアベマキが白っぽい緑色のように思いました。落ちていた殻斗も見た目には違いはないように見えました。たくさん観察して見分けられるようになりたいですね。
海老原さんの班;私は一番秋を感じる花がコスモスです。この北山門前のプランターに植えられたコスモスは、今日の講師の海老原さんや高橋さん達植物園でボランティア活動をされている方々が7月に播種されて育てたそうですが、ちょうど見頃を迎えていました。コスモスの花のつくりは、ひとつに見える部分はたくさんの小さい花の集まりで、2種類の花の舌状花(虫を呼び寄せる広告塔の役割)と筒状花(受粉して果実を作る)があると言う説明がありました。
そして今日のテーマは「実りの秋のドングリ」と言う事で、東屋に陣取ってお話を聞きました。ブナ科で硬い殻を持っていて、日本には22種類のドングリがあること、縄文時代から食していたことなどの詳しいお話でした。炒ったスダジイを持ってきてくださったので私たちの班は大感激。甘みがあって、香ばしくておいしかったです。また、ヤブミョウガのタネを、みんなでルーペで見ると、1mmくらいのタネの真ん中にくぼみがあり、その中央に突起があって不思議なミクロの造形でした。
中林さんの班:アジサイ園の中でカジノキの実の説明をされていました。イチゴのような朱赤に熟した丸い実がぶら下がっていました。いかにも甘くて美味しそうです。葉っぱは触るとゴワゴワした感じです。古代から七夕飾りの短冊の替わりに使われて、神にささげる神木で神社などに植えられたそうです。カンレンボクは、まるでミニバナナが集まっているような実をつけていました。面白い名前が付いたネコノチチも色が緑から黄色、橙、赤と変えていく段階が見られました。
イチイガシとスダジイの説明を受けて、最後に正門近くにあるシリブカガシに案内。ドングリの底が凹んでいる事から名前がついたことやふんわりした花がまだ残っていて、花と実を同時に見られました。深まっていく秋を感じた観察会でした。








