近畿は先週から梅雨入りとなり当日の雨を心配していましたが、やっぱり雨でした。しかし、皆さんこの雨を覚悟の上で参加してくださいました。参加者は23名(会員21名、一般参加者は岡山から2名)でした。6月のリーダーは、大川内さん、澤田章夫さんで、2チームに分かれてスタートしました。以下、澤田さんチームの報告です。
まずは北山門のワイルドガーデンからスタート。トケイソウの大きな花に引き寄せられました。花弁が10枚のように見えるのですが、実は萼片と花弁が5枚ずつです。雌しべの柱頭が3つに分かれ、それが時計の針のように、副花冠が文字盤のように見えるので『時計草』と言います。雄しべは5本あり、開花時は葯が上を向いていますが、一定の時間が経つと下を向きます。また、何かが触れるとクルリと下を向きます。面白いですね。雄しべも雌しべも大きくてわかりやすく、特徴的な花です。皆さん熱心に観察されていました。
竹林の一角でカラスビシャクの説明がありました。サトイモ科の植物で、乾燥させた根茎は「半夏」の名前で、生薬として重宝されています。七十二候の「半夏生」は正しくはカラスビジャクのことを指すそうです。生薬として重宝されるため、昔は農家の人の小遣い稼ぎになり、思わぬへそくりになったことから「ヘソクリ」という名称もあるらしいのです。葉は3枚の小葉があり、花茎は、葉の高さより上にでるのが特徴です。似た仲間に、オオハンゲがありますが、こちらは葉が大きく、3枚の小葉の基部がつながっています。また花(仏炎苞)は、葉と同じ高さか、葉の中に隠れています。オオハンゲは生態園の中にあり、後程確認しました。似たような植物で間違いやすいのですが、二つを比較する事でよく理解出来ました。
生態園の東入口に、ナツツバキとヒメシャラの木が2本並んで植えられています。2本の幹の違いを観察しました。ナツツバキは、樹皮が所々はがれています。ヒメシャラは赤褐色の樹皮です。ナツツバキは、ちょうど満開で、白い清楚な花を愛でることができました。生態園のこの時期の花は、ササユリ、オカトラノオ、ハンゲショウ、などが咲いていました。果実はホソバイヌビワや、珍しいヤナギイチゴの実が、枝にびっしりとついていました。イヌビワとイヌビワコバチの共生関係の話に興味を持って聞いておられる人がありました。詳しくは、多田多恵子著「したたかな植物たち」春夏編に載っているそうです。
幸い前半は小雨でしたが、徐々に雨も本降りになってきました。あいにくの雨の観察会でしたが、アジサイやバイカアマチャ、ハスの花が雨に映えていました。12時半に解散となりました。尚一般参加参加された岡山からのお二人は熱心に観察、質問され楽しい時間を過ごされたようです。
午後からは、希望者と4人で半木神社と四季彩の丘を回り、1時間程度の観察をし終わりました。雨の青もみじの道も風情があって良かったです。リーダーの大川内さん、澤田章夫さん、そして雨の中参加してくださった皆様お疲れ様でした。 (文/やよい)









