京とおうみ自然文化クラブ

「京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ」は、認定NPO法人シニア自然大学校の京都府・滋賀県の地方組織です。旧ブログは左下リンク集より閲覧できます。

2021年12月

例会 12月16日(木)「宝ヶ池公園で森の冬鳥・池の水鳥を探そう」の報告

 9時半国際会館駅に集合。参加者は23人。駅から少し歩いた広場で講師の佐々木さんから、今シーズンの野鳥が少ない状況のお話と野鳥リストをいただき、何種類見られるか予想してから探鳥開始です。小川の岸に降りると、まずキセキレイが現れ、セグロセキレイに、遠方ながらイソヒヨドリが眺められました。川岸を下るとオオバン、コガモにカワウ、サギ3種(コサギ、ダイサギ、アオサギ)がいて、サギの大きさの違いが良く分かりました。

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 川辺から離れて芝生広場から桜園を歩きますが、エナガがちらっと姿を見せたり、コゲラやカワセミの声が聞こえたりするものの、まともに見る事は出来ず、警察馬場の馬を見て、野生の鹿を見て、馬鹿にされたような気持になりながら?宝ヶ池に着きました。
 池ではマガモ、オオバンの他、遠くにいたホシハジロが、我々を見るとすぐ近くに寄ってきました。人馴れしすぎていて大丈夫かなと思いながらも、♂♀の違いなど良く分かりました。池の周囲をオカヨシガモ等見ながら少し歩いて小休止。ここで佐々木さんがカワセミの声が聞こえたとの事で探すと、池に張り出した木の枝、割合近い場所にとまっていました。多人数に取り囲まれても逃げる事もなく、全員でスコープでじっくりと見ることが出来ました。さらに池の周囲を歩いて、あやしげな交雑種?のカモなど眺めながら昼食場所へ。途中メジロ、エナガ、ウグイスが顔を見せました。昼食場所の上空はトビが何羽も飛び回っていました。

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 昼食休憩後ジョウビタキがいて、ようやく冬の小鳥に会えました。池ではカイツブリがいて、佐々木さんの、カイツブリの由来が「掻いて潜る(掻きつ潜りつ)」とのお話に、なるほど、と思いながら池の出発地点まで戻りました。芝生広場での鳥合わせでは27種を数え、予想が近い人3名には、佐々木さんから、野鳥、蝶、花の写真の手製卓上カレンダーがプレゼントされ、12時45分頃、解散となりました。

 今年は秋~初冬にかけて暖かい日が多く、冬鳥の入りが遅れてほとんど見られなかったのは残念でしたが、穏やかに晴れた暖かい日で、カワセミをじっくりと見ることが出来、気持ちの良い探鳥会でした。 (文/O.I.)

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12月~3月の行事予定

例会 1216日(木)宝ヶ池公園で森の冬鳥・池の水鳥を探そう
   地下鉄国際会館駅改札口に9:30集合、天気予報 075-177
   要昼食持参、15:00頃現地解散予定 
   担当:佐々木康雄、井上修、讃良憲一
研修会 124日(月)「季節の植物観察」
   京都府立植物園北山門前に10:00集合(雨天決行)、ルーペ持参のこと
   12:30頃現地解散予定、以後自由観察  担当:齊藤ちづみ
よもやま話 21日(火)「風呂敷の中の自然観察」(中止)
   ひとまち交流館2階第12会議室10:30時開始(室内にて昼食可能)
   担当:岡かおる
★公開講座 21日(火)「米の日本史」(中止)
   京都府立大学 和食文化センター 特任教授  佐藤洋一郎先生
   ひとまち交流館2階第12会議室13:30開始
   担当:赤對一雄 (定員制・事前に申込要)
研修会 216日(水)「季節の植物観察」(中止)
   京都府立植物園北山門前に10:00集合(雨天決行)、ルーペ持参のこと
   12:30頃現地解散予定、以後自由観察  担当:華崎律子、赤對一雄
例会 31日(火)絢爛豪華しだれ梅と鳥羽の史跡を訪ねる
   近鉄京都線竹田駅南口に10:00集合、天気予報Tel: 075-177
   要昼食持参、15:00頃現地解散予定  担当:松浦隆廣、讃良憲一
研修会 324日(木)「季節の植物観察」
   京都府立植物園北山門前に10:00集合(雨天決行)、ルーペ持参のこと
   12:30頃現地解散予定、以後自由観察 担当:新堀裕子、大川内美恵子
例会 330日(水)第9回琵琶湖ウォーク(今津からマキノへ、約10Km)
   JR湖西線近江今津駅に9:40集合、天気予報Tel: 0740-177
   要昼食持参、15:00頃現地解散予定  担当:平井昌武、讃良憲一

例会 11月30日(火)「奈良・ならまちと興福寺周辺の散策」の報告

 20211130()の例会は、京滋から離れたお隣の古都奈良での開催、今回は同地で活躍されている「ならなぎ」のメンバーである村上さん,服部さん,澤井さんに講師をお願いしての散策となりました。10時に近鉄奈良駅東口にある「行基菩薩噴水前」に集合、参加者36名が3班に分かれ、晴天の下、ならまちから昼食場所の荒池園地を経由して興福寺への行程でした。

 先ずは、猿沢池に伝わる采女の「悲志伝説」ゆかりの采女神社に立ち寄り。1300年の歴史を持つ奈良の国宝・世界文化遺産である「元興寺(極楽房)」では詳しい説明を受けながら門前より見学、ならまちの中心にある庚申堂(庚申さん)周辺には「身代わり猿」と呼ばれる猿をかたどったお守りが、町内の家の軒下に釣り下げられており興味をそそられました。

ならまち

 途中、今西家書院,大乗院,瑜伽神社,奈良町天神社,を経て昼食場所の荒池へ、荒池ではナンキンハゼの紅葉を期待しましたが、少し遅かったようです。
 昼食後は、一の鳥居を通り大御堂へ。興福寺十三鐘傅説石子詰についてのお話しを聞き、奈良に伝わる昔話に興味津々、此処までは人出も少なく閑散としてましたが、流石、興福寺に近づくと修学旅行生と思われる学生の姿や観光客の姿も増えます。北円堂の前の松のヤドリギ、南円堂の前のタチバナとフジの説明を聞きながら、修復前の五重塔へ。高さは50.1mと木製の塔では京都の東寺に次ぐ高さ、しっかりと目に刻み込む、隣にある東金堂堂内には室町時代に造立された薬師如来像等が安置されているとの事。最後に、国宝館前にて展示されている阿修羅像等の説明を受け、国宝館の横にある楸(キササゲ)を観て1440分散会となりました。

興福寺
 「ならなぎ」の皆様には、大変詳しい説明をして頂きレベルの高さを感じ取りました。ありがとうございました。 (文/澤田勉)