朝礼で今日の講師の華崎さんと赤對さんを紹介の後、赤對さんから今回のテーマの「早春の植物園とスプリング・エフェメラル」について資料の配布とお話がありました。スプリング・エフェメラルは、春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花で「春の儚いもの」と言う意味で、「春の妖精」とも呼ばれていて、これで「もうすぐ春が来るよ!」と言う早春の花のイメージが出来てワクワクしてきました。前日に降った雪が所々残る寒い中でしたが、参加人数は会員25名に、実習生8名、一般2名の計35人でした。 (12時30分に森のカフェ前で解散)

 2班に分かれスタートして、私は赤對さんの班に入りました。真っ白の下向きの花を咲かせているスノードロップは夜になると花びらが閉じるそうです。まだ寒い時期に花を咲かせるので、昼の間に吸収したあたたかい空気を貯め込むためと言う説明にしっかり工夫をしていると感心。花びらがまだ閉じた状態でもしずく型で本当に可愛いです。ワイルドガーデンでは、ぶら下がって咲く姿がベルのようにかわいい冬咲きクレマチス、次はペチコートを履いたような形のナルキッスス‘カンタブリクス’を見ました。
 梅の所で「令和」の年号にちなんだ話や万葉集でもっとも多く詠まれているハギに次いでいる事、「梅に鶯」の諺は間違いで、蜜を吸いに来るのはメジロという説明後に椿園に向かい、鳥が蜜を吸い易いように、横向きに咲くと言われる「鳥媒花」であるツバキの花に爪がくい込んだ傷跡の残っているのを探しました。写真の点々でもお分かりのように下の花弁に集中しているのは、蜜を吸うのにバランスをとっているからでしょうか?

230222-1
 生態園に入って、ニホンスイセンの葉が捻じれているのはどうして?と言う質問が投げかけられて、皆で考え込みました。「太陽の光をまんべんなく受けるため」という答えに、やはり草花もしっかり工夫しているのだと感心。ダンコウバイ、アブラチャン、トチノキ、ウサギさんのような形のオオカメノキの寒さを乗り切っている冬芽の姿も見ました。キンキマメザクラは、フォッサマグナ植物の一つであるマメザクラの変種で、主に北陸、長野、愛知、近畿、中国地方に分布。いち早く葉が出てくる前に花が咲くそうで、2,3輪が下向きに咲いていました。コロナ前の前回2020年は、当時の研修会ブログに「まさに見頃」とあり、今年の寒さが厳しかったからと納得させられました。
230222-2
 人気のセツブンソウ、薬効のあるバイカオウレンやセリバオウレンの仲間たち、ぐるっと回ってフクジュソウの後に、池の周りを通る時には雄のカワセミが縄張りを持って棲んでいる話でしたが姿は見せてくれませんでした。咲き出し始めたいろいろの品種が植えられた梅林ではロウバイも香っています。広場を横切ってシナマンサク、大輪ミツマタを見て「森のレストラン」前の終礼地に向かいました。少し前からお天気も良くなり、ここに着く頃には暖かい日差しが差し込んで来るようになりました。

 今回のメインテーマは「スプリングエフェメラル」でしたが、赤對さんのお話を聞いていると「春の儚いもの」と言う割には短い間に全力で咲いて、しっかりした生存戦略で生きているという印象でした。それには地下で周到な準備を行っているからなのだということで納得です。
230222-3
(写真はクリックで大きく表示されます)
 解散の挨拶の時に、実習生の方からも「早春の花がたくさんあった」、「また来てみたい」という感想を頂きました。また、午後も実習生を中心に、研修会講師の案内で18名が温室ほかを見学しました。   (文/大)