お彼岸も過ぎたのに、京都は30度を超える真夏日になり、暑い中の研修会になりました。参加者は、18名(会員17名、実習生1名)、9名ずつ2チームに分かれ、比較的少人数で充実した研修会でした。リーダーは、讃良さん、華崎さんのお二人、秋の樹木、草花等を観察しました。
まずは華崎さんチーム、ワイルドガーデン及び周辺で、シナノキの仲間であるボダイジュ、ヘラノキ、シナノキの葉、実等を観察し、特徴などをわかりやすく説明していただきました。これらの樹木には、もう茶色で球形の実が苞にぶら下がっていました。実は、苞がプロペラノのようにクルクルと回って風に乗って遠くに飛ばされます。遠くに飛ばされるのは、自家受粉を避けるためです。
昨年のワイルドガーデンのシナノキは、元気がなく、実もほとんどついていなかったのですが、今年の春には、たくさんの花を咲かせていたので、実がいっぱいぶらさがっていました。私だけが思うのか、今年は、どの樹木も昨年より早く、そして多くの実をつけているような気がしました。ブナ、ノグルミ、オニグルミも実をつけていました。特にブナは、何年かに1度しか実をつけないそうです。高木なので見にくいですが、上の方に実がついているのを確認できました。残念ながら下には落ちていませんでした。10月には落ちているのを期待して探そうと思いました。「ブナは、5年から7年に1回の割合で大量に実を落とす。それによって森の生き物の数が増えるのだが、そのあと極端に不作の年が続く。そうやって森の生き物の数をコントロールしている。」とのことです。
次は生態園の中へ。入口付近では、ひっつき虫でお馴染みのアレチヌスビトハギが、かわいい濃いピンクの花を咲かせていました。もう少し中へ進むとアブラチャンが大きな実をぶら下げていました。花は小さいのに実は大きい。まっすぐに進むとオトコエシ、オミナエシの花も咲いていました。背が高くて男らしいのがオトコエシ、それに比べて楚々と女らしいのがオミナエシ(ジェンダーレスの現在では、こういう名前はつかなかっただろなあ)。カンコノキもカボチャみたいな実をつけていました。花は小さくて目立ちません。ハナホソガとの共生の話、またきれいな青紫色の花を咲かせているカリガネソウの虫を介しての受粉の仕方の話がおもしろかったです。
池の近くでは、タヌキマメが紫色のきれいな花を咲かせていました。一日花です。昨年は花を見ることできなかったので今回見ることができてよかったです。実がたくさんできており、茶色の毛に覆われ、本当に狸の毛みたいでした。昨年は、こんなにたくさんの実はなかったように思いました。ツクバネの果実も、羽子板の羽根のようにぶら下がっていました。ガマズミの実もきれいでした。ハナナツメもカップラーメンのような実をつけていました。フジカンゾウもピンクの花が咲き、サングラスのような実をつけていました。ひっつき虫なので、引っ付かないように離れて通過しました。ホトトギスの花が咲いていました。ホトトギスは、葉の付け根に花を上向きにつけますが、先程のワイルドガーデンのタイワンホトトギスは、茎先に花をつけます。コンテリクラマゴケが日に照らされて青く光ってきれいでした。
讃良さんチームは、東屋で水分補給休憩をしておられました。来春、「牧野富太郎」をモデルにした朝ドラが始まる話をしておられました。是非とも朝ドラ観てみたいと思います。
東屋の前のハゼノキを観察し、ヤマハゼと違いの説明があり、フユザンショウ、コブシ、ヤブムラサキ、ムラサキシキブ等の観察もしました。池の付近では、冬に枯れた茶色の茎に霜柱ができることで知られているシモバシラが、片側だけにズラッと白い小さな花を咲かせていました。冬の姿からは想像できないほどきれいな花でした。そして本日のお目当ては葉がビワに似るハマビワの可憐な花と実、観察の締めくくりはマツムラソウ多数の黄色い花を一方方向につけてました。
今月の研修会は、花も実もたくさん観察することができました。実習生の方も「密度の濃い勉強ができた。」と最後に感想を述べられていました。暑い中、わかりやすく丁寧に説明していただいたリーダーの讃良さん、華崎さん、ありがとうございました。


