朝の小雨が止んだ後に天気は次第に回復し、絶好の観察会日和となった。参加者は39名(うち3名は一般参加)の大人数。リーダーは高橋、海老原、中林の3氏で、3チームに分かれてスタート。筆者は髙橋さんチームに加わりました。

研修会風景
研修会風景 
 まずゴウダソウ、次にギョリュウバイの説明。ギョリュウバイはニュージーランド特産のマヌカハニーの蜜源。シナノキは花がヘラ状の苞に付いているのが特徴で、ボダイジュとヘラノキはその兄弟。ヘラノキの葉は左右非対称性が強く、ボダイジュは葉裏に毛があるのが特徴。丸まっている葉はアリの放牧場と呼ばれ、アリはアブラムシから甘い汁をもらう代わりに天敵からアブラムシを守る共生関係を作っているとのこと。
 生態園に入り、ミツマタのまだ緑色の卵形の実が身を寄せ合うように付いているのが可愛い。ジャケツイバラはツル性のマメ科のパイオニア植物。鋭いトゲで何物をも寄せ付けない逞しさを感じた。スイカズラには芳香を発する白い花と黄色い花が同居するが、黄色い花は受粉が終わったことを知らせるサイン。花の色の違いで虫を誘う工夫は面白い。コアジサイは装飾花がなく、香りで虫を呼ぶ。三角形の鋸歯を持つ葉が特徴的。ヤブムラサキの葉はムラサキシキブと異なり、星状毛が多くてビロードのような感触であった。 また外観が似ているホオノキとトチノキの葉の違いの説明があった。
 オオバウマノスズクサでは、雌性期の花に虫が入ると毛が邪魔をして脱出できない。しかし2日目に雄性期に変ると毛がなくなって脱出できるようになる。その際花粉が付くというユニークな仕組み。有毒植物だが、これを食草とするジャコウアゲハの卵と幼虫を発見できたのは幸運であった。
 バラ園では平和の願いを込めて「ピース」と名付けられたバラの説明があった。そのあと昨秋に公開された展望テラスに上がる。比叡山を借景にしたバラ園の眺望が素晴らしかった。

展望テラスより2
展望テラスより
 会館前のカルミア(アメリカシャクナゲ)の株には花がぎっしり。虫に花粉を付けるためのオシベの挙動が面白い。タイサンボクでは芳香を発する白い大きな花が見事であった。

 植物の受粉のための工夫や虫を誘う仕組みの違いなど、多くのことに感心させられた研修会でした。案内していただいた3人のリーダーの方々にお礼申し上げます。 (文/讃良)

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