講師は、植物のほかに昆虫についても詳しい岡かおるさんです。聴講者は15名でしたが、大変面白く、知らないことだらけのお話でした。この2年近く、コロナ対策で中止が続き、やっと3度目の正直での開催になりました。タイトルから、私は、ひょっとして風呂敷の繊維の中にいるダニのお話かと本気で妄想したのはお恥ずかしい限りです。
 テーブルには、風呂敷を使った、多種多様の「包み方」の実例と、それぞれの意味のある文様の風呂敷が実物展示されています。風呂敷についての書籍、絵本なども多数展示されており、文中に岡さんが撮影に協力された写真もありました。そもそも、「包む」と言う文字は、胎児を母親が腕を伸ばして抱え込んでいる姿からの象形だそうです。

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 また、風呂敷の結び方は、「真結び」と「一つ結び」の2種類だけですべて結べるそうです。「縦結び」は、ほどけやすく、私はダメな結び方だったとは全く知らずに混用していました。
 いっぽう、文様については、それぞれ意味があって、代表的な「唐草」文様も、つる草がどこまでも伸びていき、絡まっていく生命力を表現し、「繁栄」「長寿」の象徴です。概ね、おめでたい文様が使われますが、当クラブの自然観察の対象となる「植物」が文様の多くを占めており、タイトルの「風呂敷の中の自然観察」に至る訳です。
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 日本では、正倉院の御物の包みに防虫効果のあるウコンで染めた布がありますが、室町期に湯殿での着衣の区別用に「家紋」の入った敷物が「風呂敷」になったとの事で、綿が普及した江戸時代に一般庶民にも広がったそうです。また、世界的には「布」が農耕民族に広がっているのに対し、ヨーロッパを中心とした狩猟文化圏では、主に革を利用した袋やカバンが発達し、大きな布で「包む」文化はあまり広がらなかったようです。おそらく、革で包んでいたらカバンやバッグが作られるようになったのでしょう。
 最後に、ワークショップとして、みんなで、風呂敷を使って、帽子や、バッグ、リュックなどを作って「包む」ことを実体験しました。意外に簡単な、ワインの瓶を2本まとめてぶら下げるおしゃれな包み方は、素敵な利用法だと得心しました。 (文/事務局KS)
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