昨日の雨も止み、本日は晴れ爽やかな気候となりました。「京とおうみ自然文化クラブ」のホームグランドである京都府立植物園での季節の植物観察はコロナ感染の影響で2月は中止、よって2か月ぶりの実施となりました。本日の講師は新堀さん、大川内さん、高橋さんにお願いいたしました。参加者は会員25名、ゲスト2名で計27名です。

 まずは参加者全員の簡単な自己紹介から、皆さん和やかな笑顔で挨拶いただきました。そして観察のスタ-トはサクラ「桜品種見本園」でイギリス生まれのオカメの説明を受ける。イギリスの桜研究家であるチェリ-・イングラムゆかりのサクラでカンヒザクラとマメザクラの交配種で淡い紅色。オカメの由来は諸説ありますが日本の美人をイメ-ジし古くから福を呼ぶ顔から又イギリスではオカメは美人の象徴だということから等。

アキヒメザクラ

 続いてナノハナは今が満開、チョウと青虫のかかわりについての説明を受ける。ムラサキハナナも満開、別名ショカツサイで諸葛孔明が広げたと言われている。そしてミツマタの雄しべの観察、雄しべは長短が2段でムシを確実にキャッチする仕掛けになっている。ハチジョウキブシは名前の通り八丈島原産、雌しべの花柱は膨らむ、雄しべは退化しており花粉を出せない。観察とそれるが八丈島は東京都、車のナンバ-は品川。ゲンカイツツジこれも名前の通り玄界灘を囲むように分布する、ツツジの仲間では最も早く開花する、雄しべの配置はアゲハチョウに合わしているとの事。クマザサのクマは歌舞伎の隈取からの命名、春の新葉は緑一色だが越冬葉は周囲が枯れる。
 尚今年は例年より開花が1週間ほど遅いのでは?この時期「スプリング・エフェメラル」も観察出来た。ユキワリイチゲ、ニリンソウ、セツブンソウには種がつく。そしてツノハシバミはイソギンチャクのような雌花序と垂れ下がる雄花序をしっかり観察できた。ショウジョウバカマもスプリング・エフェメラル(春の妖精)で葉はロゼット状に広がり葉の先に出来る不定芽により殖える。バイモも各所で観察できた、薬用になる鱗茎部分が肥大し丸くなるので「貝母」の名がある。フキはこの時期は花をつけている雌雄異株であり雄花は黄色味かかった白色、雌花は白っぽいと言われているが判別できず。

ミツマタ他s

 観察の締めくくりはやっぱりサクラ、オカメで説明のチェリ-・イングラムは「日本の桜を救ったイギリス人」と言われている。自宅に多くのサクラを栽培しており、日本で消滅したサクラのタイハク(太白)は自宅より何度も日本に送りだしたが5年目でやっと枯れずに育った、なんとジャガイモに刺してシベリヤ経由での持ち込んだという。尚日本での栽培者は「桜守」で有名な佐野藤右衛門との事。何とも歴史のある話でした感服。

カンヒザクラを前に

 観察は予定通り12時30分に終了、春の華やかな植物観察を堪能できたのではないかと思います。 (文/澤田章夫)