参加者:会員24名、実習生2名、一般参加者3名 合計29名
天 候:晴時々曇り、気温:18℃
案内役:高橋さん・中林さん 時間:10時~12時30分
京都盆地を取り囲む峰々の紅葉がとても綺麗な季節です。植物園の樹木も色づき一段と美しくなっています。「朝から暖かく観察するには良い日です。紅葉を楽しみましょう!」と挨拶の後、12時まで各班で観察し、残りの30分間は集めた葉を皆さんで楽しく同定する予定とのこと。私は高橋さんの班に入りました。紅葉したいろいろな葉を集めていきます。
1.ワイルドガーデンにあるメタセコイアは左右がアンバランス。左側には以前大きな樹が植わっていたので枝が伸びず成長できなかったそうです。これからは伸び伸び育ってほしいと思いました。葉は羽状複葉のようにみえますが、小さい葉が向き合って付いている対生です。
2.トウカエデ 樹皮は縦に避けはがれる特徴があり、葉はカエルの手に似ていることから「かえるで」と呼ばれ転じて「カエデ」になった。鋸歯はありません。
3.エノキの葉は大小があり鋸歯は葉先から葉の半分ぐらいまで。側脈は縁に達せず、葉の左右は非対称。樹皮には横筋が入っています。(縦ムク横エノキと覚えましょう!)
4.イチゴのような実が付いているのはイチゴノキです。名前の由来になっています。樹に花と実が同時に付き、実が青色や赤色になりカラフルで可愛い!皆さんも花と実を楽しまれていました。
5.カラコギカエデは日本の固有種。葉が異形葉であることを知りました。1個に切り離した翼果を飛ばし回転しながら落ちていく様子は何度観ても綺麗です。
6.紅葉の条件は①8℃以下で寒暖差が大きい。②日中陽があたること。③適度な水分があること。紅葉の仕組みを知り、色素のクロロフィル、アントシアニン、カロテンの関係も学びました。
7.イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジの鋸歯の比較、クヌギとアベマキの葉や樹皮の違いを確認しました。
8.竹笹園のアカダマキヌガサダケは菌網(レース部分)部分が開かない状態で生えていました。気温が低いためでしょうか?冬の訪れを知らせてくれているようです。
9.毎年美しい深紅の紅葉を見せてくれるムクロジ科のハナノキ(ヘリテージツリー)は落葉が半分以上進んでいました。葉裏が粉を吹いたように白いのは、毛があるため?ロウ質のため…。おそらくロウ質のためでしょう…。
10.マグワの葉、マユミの果実、ツリバナの果実、ナツツバキの紅葉を観察しました。
11.日本最大級であるヘリテージツリーのフウの眞下にいると濃いオレンジ色の万華鏡の中にいるようでした。落ち葉をちぎって嗅ぐと独特の香りがする。樹脂は楓香脂と呼ばれます。2018年の台風で先端が折れたそうですが、衰えを感じさせない樹形です。
12.別名:喜樹と呼ばれるカンレンボクにはバナナのような果実がぶら下がっていた。
13.クチナシの果実は熟しても口が開かないので「口無し」と呼ばれます。将棋盤の脚部はクチナシの果実を模しています。勝負の世界では「口出し不要」ということから。
14.生命力旺盛で「ひこばえ」がたくさんでるコウヨウザン、小さな丸くて赤い果実をつけるランシンボク。世界三大紅葉樹はスイバノキ(別名:スズランノキ)、ニッサボク、ニシキギと教えて頂く。確かに美しい。スイバノキはほぼ落葉していて葉が残っているのは上の方だけ、来年の紅葉のお楽しみに。
15.イイギリの赤い果実が鈴なりに付いていた。他の果実がなくなったときに鳥が食べにくるそうだ。美味しくないのかしら?
16.イイギリの近くにヤツデの花が咲いていた。雄蕊が先に伸びて雄性先熟であることを確認。
17.植物生態園のヤブムラサキに薄紫色の果実が付き葉や顎に毛があるのを観察。ふわふわの葉の触感に皆さん気持ち良さそうでした。
18.高木のタマミズキの枝に赤い果実が付いている。大きさはどれぐらいでしょうか?5円玉(穴の直径5ミリ)と50円玉(穴の直径4ミリ)どちらの穴の大きさでしょうか?の質問に皆さん悩んでいた。答えは直径3ミリ。枝に付いている時は大きく見えるが実際は小さいと実感した。葉痕は人の目玉のようでした。みつめられているのかしら…。
19.ツルソバは白い花をつけていた。葛饅頭のような果実は美味しそうです!
20.キチジョウソウの花は生い茂った葉に隠され目立ちにくいが確かに咲いていた。吉事があるかもしれないと思った。
21.針葉樹ネズに半寄生するツクバネ、羽根突きの羽根のような果実は残念ながら見当たらなかった。
22.葉やドングリを並べて同定し葉の特徴を確認
アベマキ、クヌギ、アラカシ、シラカシ、シリブカガシ、カシワ、ナラガシワ、ミズナラ、アカガシ、ウバメガシ、アブラギリ、ハナノキ、カラコギカエデ、トウカエデ、カイノキ
(写真はクリックで大きく表示されます)
*ヘリテージツリーとは、昨年京都府立植物園100周年を記念して選定された歴史的遺産樹木のことです。38本選定されています。
高橋さんの工夫された伝え方に感心しました。また植物の隠された不思議を見つける喜びを友人に伝えることができとても充実した一日でした。 (文/M)











