天気は快晴。参加者は会員34名と一般参加1名の計35名。JR京田辺駅に10時に集合し、案内役は大川内さんと三輪さん。コースの説明を受けた後に出発し、まず棚倉孫(たなくらひこ)神社を目指します。住宅地を通って10分で到着。境内には大きなクロガネモチの古木があり、赤い実をたくさん付けていました。この神社は平安中期以前には存在していたとのことです。神に五穀豊穣を祈願し、2年に一度氏子地域を巡行するという有名な瑞饋神輿(ずいきみこし)を見学。26種類の野菜や穀物が飾られた華やかな神輿です。ちなみに瑞饋とはサトイモの葉柄のこと。
一休寺の正式な名前は酬恩庵(しゅうおんあん)といい、とんちで知られる一休禅師が63歳の時に復興させた寺。室町時代を生きた臨済宗大徳寺派の禅僧の一休さんは1481年88歳で亡くなられ、遺骨がこの地に葬られました。
一休寺の方丈(住職が接客や仏事を行う建物)では床に座ってテープで寺の案内を聞きました。境内にはよく手入れされた趣の異なる南庭、北庭、東庭がありますが、南庭からは垣根越しに一休さんが住んだ家と墓の建物を見ることができました。方丈中央の内陣を昭堂と称し、一休禅師の木像が安置されています。外へ出て本堂、宝蔵、開山堂を巡るコースを散策しました。少年時代の一休像や「はし渡るべからず」の橋などがあり、見どころの多い寺でした。
一休寺をあとにして薪(たきぎ)神社へ。境内にはもともと甘南備山頂にあり、月読神が仮の姿で現れたと伝わる石が祀られています。また、『能楽発祥の碑』の石碑があります。
薪神社を出て川沿いの道を歩き、橋を渡り「甘南備山登山口900m」の標識にしたがって歩くと甘南備山が見えてきました。なだらかな山容です。甘南備山は神南備神社のある雄山(標高221m)と、三角点のある雌山(標高201m)の2つに分かれています。「神南備」「神無火」などともいわれ、「神が鎮座する山」、「神の降臨する山」として信仰されていたそうです。広々とした野原を貫く道の両側には野菜畑や所々に柿や柑橘の木が植えられていてのどかな風景です。しばらく歩いて甘南備山登山口から舗装された管理道に入ります。ここからはゆるい上り坂で5分ほど歩くと芝生広場に到着し、ここで昼食タイム。
昼食後、再び管理道を5分ほど登ったあたりから道路わきの高木の上部に鈴なりになったタマミズキ(玉水木)の赤い実が見え始めました。青空に映えて赤色が鮮やかです。甘南備山にはタマミズキが自生している事で有名です。その名前はミズキに似ていて実が美しいことに由来するそうですが、生長が早い木なので、花や実が高い所にしか見られないことが多いとのこと。花期は6月頃です。
道路わきに生えているタカノツメの黄葉も印象的でした。管理道から外れてうっそうとした林の中の道を登りきった所を右折し、さらに少し登ると神南備神社に到着。鳥居の奥にこじんまりした本殿が鎮座しています。お参りをした後、来た道を戻り、さらにまっすぐ進むと展望台です。天気が良かったので、遠くに比叡山のほか京都盆地が一望できました。
眺望を楽しんだ後はいよいよ下山です。開放的な地道のハイキング道を下り、扇池では赤い実を付けたウメモドキが目を慰めてくれました。野菜畑や収穫を終えた棚田などの里山風景の中の道をひたすら下り、14時半ごろ尊延寺に到着。ここで終礼をした後、バスで各自帰路につきました。
今回のコースは初めて歩きましたが、歴史と自然が豊かで心が洗われました。(文/讃良)











