京とおうみ自然文化クラブ

「京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ」は、認定NPO法人シニア自然大学校の京都府・滋賀県の地方組織です。旧ブログは左下リンク集より閲覧できます。

4月~5月の行事予定

例会 4月12日(火)新緑の京都洛西・タケノコの里を歩く
   阪急洛西口駅に10:00集合、天気予報Tel: 075-177★
   要昼食持参、15:00頃現地解散予定  担当:讃良憲一、澤田勉
研修会 4月21日(木)「季節の植物観察」
   京都府立植物園北山門前に10:00集合(雨天決行)、ルーペ持参のこと
   12:30頃現地解散予定、以後自由観察 担当:斎藤ちづみ、岡かおる
例会 5月10日(火)湖西マキノ・新緑のメタセコイヤ並木を歩く
   湖西線マキノ駅に10:55集合(11:00発バス乗車)、天気予報Tel: 0740-177★
   要昼食持参、15:30頃現地解散予定  担当:讃良憲一、吉田久斗
よもやま話 5月16日(月)「風呂敷の中の自然観察」
   ひとまち交流館3階第4会議室10:30開始(12:00終了予定)
   担当:岡かおる (68~100、50cm四方の風呂敷2枚持参、1枚でも可)
総会 5月23日(月)
   ひとまち交流館3階第5会議室 10:30開始(受付10:00~)室内昼食可
   担当:讃良憲一、赤對一雄 (会員限定)
公開講座 5月23日(月)「米の日本史」
   京都府立大学 和食文化センター 特任教授  佐藤洋一郎先生
   ひとまち交流館3階第5会議室 13:30開始(受付13:00~)
   担当:赤對一雄 (定員制・事前にSMSで申込要)
研修会 5月31日(火)「季節の植物観察」
   京都府立植物園北山門前に10:00集合(雨天決行)、ルーペ持参のこと
   12:30頃現地解散予定、以後自由観察
   担当:中林明美、海老原緑、高橋弥生


★雨天決行以外の屋外行事について、前日17時の気象庁の天気予報で、
 該当地域の行事当日の午前中の降水確率が60%以上の場合、中止です。
 詳しくは当クラブの概要紹介を参照願います。


例会 3月1日(火)「絢爛豪華しだれ梅と鳥羽の史跡を訪ねる」の報告

 3月1日(火)朝、まだどんよりと曇り空、いつ雨がやってくるのか心配な中、今日、案内いただくのがベテランの松浦さん。ひと通りコースの紹介があり、雨が心配なのでできるだけ午前中に回ります、とのこと。早速、参加者20名と共に歩き出す。
 近鉄竹田駅南口から5分ほどで「安楽寿院」。当時(11世紀)、鳥羽の別邸として、院の近臣・藤原季綱が白河上皇に寄進し、上皇が大規模な拡張工事を行ったのが鳥羽離宮の始まり。白河・鳥羽・後白河の3代の院政の舞台となり、鳥羽上皇が先の安楽寿院を造営した。
安楽寿院
                     安楽寿院
 このあたり一帯、鳥羽離宮跡は京都市南区上鳥羽、伏見区下鳥羽・竹田・中島の付近で敷地面積は180万平方メートル(甲子園球場の約45倍)、相当な広さである。歴代の天皇陵があり、近衛天皇・鳥羽天皇・白河天皇の各陵をたずねた。
近衛天皇陵1
                    近衛天皇陵
 途中11時頃、「北向山(きたむきざん)不動院」を訪ねた。これは1130年、病にかかった鳥羽天皇が病気平癒のために寺院を建立、勅願寺としたもの。ここの本尊は不動明王で平安京を守るため北を向いている。それで「北向き山」と名付けられた。松浦氏から、仏像には、如来・菩薩・明王・天(部)の4種があると教えられた。
 国道を渡ると白河天皇陵だが、白河天皇は退位した後も上皇となって実権を握り、堀河・鳥羽・崇徳3代に渡って幼主を擁し、43年間にわたり院政を敷き、時の権力者となった。すぐ近くに西行法師が鳥羽上皇の北面の武士であった頃の邸宅跡があり、何とも貧相で小さな祠であった。ちなみに、北面の武士は上皇の身辺を警護することが仕事。
 昼食後、梅と椿で有名な「城南宮」を楽しみにしていたが、小雨まじりの空模様となった。塀越しに3分咲き程度の梅をのぞき見しながら、絢爛豪華なしだれ梅は、残念ながら後日の楽しみとなった。平安遷都から京都の南に創建されて1200年、引越・工事・家相の心配を除く「方除(ほうよけ)の大社」と仰がれている。後髪ひかれる思いの城南宮であったが、数々の天皇陵を拝ませていただき、また松浦氏の丁寧な説明に感謝申しあげる。 (文/吉田)
城南宮のしだれ梅
                    城南宮の枝垂れ梅

2月16日(水)「植物園研修会」中止のお知らせ

 コロナオミクロン型による第6波の感染状況についてはご存じのとおりです。まん延防止等重点措置は2月20日迄ですが、植物園はオープンのようです。また、シニア自然大学校も休校ではありません。

 しかし大多数の会員について、2回目ワクチンの効果が薄れ、3回目ワクチンが遅れている状況下、敢えて都心部経由での移動を伴う行事への参加には不安を感じる方も多いと考え、2月植物園研修会の実施は見送りたいと判断しお知らせする次第です。

 なお、現時点では3月以降の行事については実施の方向で進めます。

研修会 2022年1月24日(月)「季節の植物観察」の報告

 朝方降っていた雨は集合時間の10時には止みました。園内には集められた雪が融けずに残っている所もありましたが、風もなくいい観察日和になりました。参加者は実習生1名を含む16名。講師の斎藤さんの案内で冬芽の観察を行いました。
200124-01
 まずシナノキに向かいました。開口一番、斎藤さんから植物観察は冬芽から始めるのが良いとの話が出ました。月を追って変化を見ていくと楽しいと。確かに今の季節、葉を落とした樹木はぽつぽつと冬芽をつけているだけのようです。目立った変化が出てくるのはこれから先の季節になります。それを今から観察していけば楽しそうです。しかし、斎藤さんの案内で見て回った冬芽はなかなかどうして、今でも結構違いがあって個性的なものが多かったのです。

 冬芽に関する用語はたくさんあります。花芽、葉芽、混芽、鱗芽、裸芽、芽鱗、頂芽、側芽、葉柄内芽、隠芽などなど。葉柄内芽と隠芽の違いなどの説明もしていただきましたが難しかったです。冬芽の側にある葉痕とその中の維管束痕もさまざまで、おもしろい形のものを教えていただきました。どんなものを見たのか挙げていきます。冬芽の観察にルーペは必携です。次に出てくる言葉を理解するにはルーペを持って観察するしかありません。

 シナノキ…冬芽が赤いのは太陽光線から身を守るのでは? クマノミズキ…黒い筆の先のような冬芽 冬だからこそ枝の出方をよく見て!仮軸型 カツラ バイカウツギ…隠芽 オニグルミ キハダ…葉柄内芽(プラタナスなども) ボダイジュ ナツボダイジュ ヤハズホウノキ…芽鱗とホウが合着 フジキ サンゴジュ…常緑樹にも冬芽はあります。王冠をかぶった小人 アメリカサンショウ…羽広げたコウモリ アジサイ マルバノキ オオバベニガシワ ミツマタ イヌビワ シラキ…三角帽子の小人 コクサギ…美しい冬芽 タラノキ…真珠の首飾り(写真) ハクウンボク…冬芽は縦に2~3個並び保険をかけている。 オオカメノキ…バルタン星人 アブラチャン…小さな冬芽に比べて大きな実をつけます。

 生態園に入った所でたくさんの野鳥に出会いました。コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラなど。植物観察から野鳥観察に変更です。シジュウカラが枝にとまって、足で押さえて虫を食べています。その様子がしっかり伝わってくる写真をご覧ください。岡さんから、シジュウカラは落葉をひっくり返して裏についている虫を見つけると、捕まえて枝に飛んで行き、そこで食べる。この緑色の虫はツヤアオカメムシですと解説がありました。
200124-03
 11時半頃から日が射して明るい空になりました。野鳥観察のおまけまでついて楽しい研修会でした。12時15分に芝生広場に集まり終了しました。 (文/海老原)


2月1日 「よもやま話」、公開講座「米の日本史」中止のお知らせ

「よもやま話」、「米の日本史」公開講座、参加申し込みの皆さま

 第6波と思われる、オミクロン型の爆発的感染拡大に伴い、関西2府1県でも「まん延防止等重点措置」が発出され、大阪府では病床使用率が50%を超え「非常事態」が宣言されます。付きましては、2月1日(火)に京都「ひと・まち交流館」で開催を予定していました、よもやま話「風呂敷の中の自然観察:岡かおるさん」、公開講座「米の日本史:佐藤洋一郎先生」は一旦中止とします。

 コロナ感染拡大の影響で延期していました両講座は、多数の会員のほか、会員外からも申込みを得ていました。しかし昨日の時点で、交流館会場の使用制限は未定との事でしたが、注視していました関西エリアの感染者数はピークアウトどころか過去最多を更新する状況となっています。

 重症化は少ないとは言え、ワクチンのブースター接種が間に合わない中、シニア主体の皆さんの不安や懸念の中での開催は本意ではなく、またオミクロン型の感染力は極めて強いものと思われ、従来の感染対策では悔いを残す結果も想定されます。この現況に鑑み、誠に残念ですが、感染リスク回避の為、今回は中止との結論に至りました。

 なお、両行事に付きましては、改めて、会場の確保と、講師のご都合の付く時期を見て開催したく、決定すれば連絡の予定です。寸前での中止で、重ねてお詫び申し上げます。