2日間に亘る、この行事は「京とおうみ自然文化クラブ」が主催団体となって、他の団体等の協力を得て17日と24日に実施しました。1回目の17日は「京とおうみ」チームが12名、現地合流の三井住友建設の4名を含め、他団体が13名の計25名。2回目24日は、「京とおうみ」チームが9名、他団体が三井住友建設チーム5名含め14名の計23名の参加者でした。両日とも、淀川堤防の旧河川事務所前で10時半過ぎに集合してスタートしました。スタートに際し、全参加者に、駆除マニュアル、鵜殿ヨシ原豆知識、河川レンジャー作成の「つる草抜き」ミニブックが配布され、NEXCO ゲート前で、新名神高速道の吊り橋の完成予想図を前に、簡単な説明がありました。また、管理道路を現地に向かう途中のNEXCO提供のトイレゲートの開き方ではドアボルトの操作実演も行いました。
管理道路を進み、この時期にヨシ原に淀川本流から水を流し込む導水路を渡って現地に到着し、オオブタクサの実物見本を示しながら、苗抜きの具体的な説明が当クラブ会員の責任者からありました。驚いたのは、僅か半年で4mを超えて、太くて、のこぎりでしか切れないような「大木化」し、花粉をまき散らす秋の茎の見本でした。この時期、ヨシは腰から胸の高さ迄に成長し、4月末頃には人の背丈を越えます。実測データでは5月から6月にかけての成長期には1日10cm伸びるヨシもあり、最高値は568cmが記録されています。
オオブタクサの苗抜きは、ヨシ採取の入会権をもつ上牧実行組合が、今後、いいヨシが採れそうだと予想している「新下流」南側のエリア、約1500m2に集中して作業に掛かりました。オオブタクサは真下にタネを落とすらしく、山盛り状態で30cm位に苗が育っています。人がヨシ原に入れて、かつ、オオブタクサが柔らかく、根っこ毎抜き取れる時期は4月中旬からの2週間程度のようです。
過去、このヨシ原で「京とおうみ」が活動した、侵略的特定外来生物のナガエツルノゲイトウの駆除はほぼ終了しました。また、実質的に国内唯一の雅楽篳篥用の「陸ヨシ」生育エリアの「つる草」による絶滅危機対応の「つる草抜き」も4年間のボランティア活動から、文化庁の予算が付き、今年からは高槻市の主管で、シルバー人材センターが作業を行う事となり、事業化継続され引継がれました。21日に行われた開始式には、濱田高槻市長も参列され、祝辞を述べられました。これの詳細は、24日の朝日新聞大阪版に詳しく記事化されています。
いっぽう、河川事務所も懸念しているオオブタクサの駆除は、今回が初めての事で、テストケースとしての位置付けで、新たに2回目の24日、トラロープで仕切った5m角の比較試験区を2か所に設けました。年内、観察を続け、実施時期、駆除のやり方を含め今後検証します。また、両日とも、全員、這いつくばっての作業になり、ヨシ原の下に潜り込む形で、作業中の写真も撮れませんでしたが、オオブタクサを引き抜きながら、ヨシ原の中を進んでいくと、オオブタクサに囲まれながらも、オドリコソウの群落がピンクの花を咲かせていて楽しませてくれました。また、鶯の澄み切ったさえずりを聞きながら、高田先生による野草の説明などの学びもありました。
参加団体は「京とおうみ」以外に、顧問格の綾、高田両先生のほか、「たかつき環境市民会議」、「高槻・五領地区の環境とこどもの未来を守る会」、「ナガエツルノゲイトウバスターズ」、「島津北摂会」、「ヨシオープンイノベーション協議会」などのメンバーが参加されました。個別には「京とおうみ」チームが延べ21名、他団体などの一般参加が延べ27名の総計48名の参加でした。また、異色の参加者として、つり橋の工事をされている、三井住友建設の技能実習生を含む方々の参加は嬉しいものでした。ミャンマーやインドネシア出身の20代の実習生に「何か夢があるの?」とメンバーが尋ねると「国の家の経済(?)を良くする」との答えが印象的でした。
なお、1回目に見れなかった「トネハナヤスリ」の群生地は、2回目の往路で近くに行って見る事が出来ました。 (文/赤對)










